学校長 年頭挨拶

年頭


       謹んで新春のお慶びを申し上げます。
       皆様方におかれましては、日頃より統合幕僚学校に対する多大なるご理解とご協力を賜り厚く御礼を申し上げます。

       さて、昨年を振り返りますと、多くの関係省庁、大学・研究機関等から講師の先生方に御講義を賜りますとともに、諸外国の軍高官等から御講話を賜りました。特に、10月には、元国際司法裁判所所長・小和田恆様より、令和最初の特別講義をいただき、学生は、過ぎし時代を振り返りつつ、次世代のリーダーとして想いを新たにいたしました。
       国内研修においては、陸上総隊司令部、自衛艦隊司令部、航空総隊司令部をはじめ各主要部隊のほか、在日米軍及び国連軍を訪問し、国外研修においては、アメリカ、インド、インドネシア、オーストラリア、カナダ、ドイツ、フィリピン、ポーランド及びロシアの9カ国を訪問して、国内及び諸外国の各部隊における統合の現状、課題等について認識を深め、国際的視野を広げて参りました。また、統合訓練においても各司令部に学生が参加し、統合運用における指揮幕僚活動の現場の状況を確認し、理解促進と能力向上を図りました。
       さらに、12月には、国際平和協力センターが、「国連をはじめとする国際社会によるPKOに係る取組の新潮流」をテーマに、第9回国際平和と安全シンポジウムを開催致しました。著名な有識者の方々を国内外からお招きし、様々な視点から本テーマについてご議論、ご提言いただき、ご来場頂いた官・民・学の方々の間で知見を共有し、相互の理解を深め、今後の勤務や研究等の参考とすることができました。

       昨年10月の台風19号による豪雨災害では、陸上総隊司令官を指揮官とする統合任務部隊が編成され災害派遣活動が実施されました。自衛隊が統合運用を基本とする体制に移行して14年目ですが、この間、統幕が計画・実施する統合訓練は勿論のこと、各種統合任務部隊が編成され任務を遂行し、その成果が積み重ねられ、自衛隊の統合運用能力は着実に向上しております。
       今後、宇宙・サイバー・電磁波を含む全ての領域を横断的に連携させた「多次元統合防衛力」を構築していくためには、人材育成の重要性は極めて大きいものと認識しております。
       このため、統合幕僚学校としては、上級部隊指揮官又は上級幕僚として職務の遂行に必要な自衛隊の統合運用に関する知識及び技能のみならず、幅広い視野とバランス感覚に優れ、あらゆる事態において、如何なる困難をも克服して任務を完遂し得る人材を育成するため、全職員一丸となって最善の努力を尽くす覚悟ですので、引き続き、統合幕僚学校に対するご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

       令和最初の新年です。
       皆様の益々のご健勝を祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

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