学校長挨拶

統合幕僚学校ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。平成２９年８月１日付で、第４６代統合幕僚学校長を拝命致しました出口です。

　近年、我が国を取り巻く安全保障環境は、周辺国における軍事力の近代化やその活動の活発化に加え、独自の主張に基づく力による現状変更の試みや、核実験、弾道ミサイル発射による恫喝などが差し迫った脅威として顕在化・先鋭化するなど、いわゆるグレーゾーンの事態が増加・長期化する傾向にあり、一層厳しさを増しています。

　このような情勢下、自衛隊の最高学府であるこの統合幕僚学校においては、陸・海・空自衛隊の部隊や機関、或いは統合任務部隊の上級部隊指揮官又は上級幕僚として職務の遂行に必要な自衛隊の統合運用に関する知識及び技能を、そして国際平和協力活動における派遣部隊指揮官等として職務の遂行に必要な知識及び技能を習得させるための教育訓練を実施しており、各課程の多くの修了者が、それぞれ枢要な配置において活躍しています。
　また、統合幕僚学校では技術革新の急速な進展や安全保障環境の推移等を踏まえ、将来の統合運用に資するための各種調査研究にも取り組んでおり、防衛省自衛隊における本校の位置付けは、益々重要なものとなっています。

　統合幕僚学校は、これからも自衛隊の統合運用に関する上級幹部自衛官の教育訓練及び調査研究をはじめとする任務の完遂に向け、職員一丸となって邁進してまいります。本ホームページでは、その一端を逐次更新しご紹介してまいりますので、統合幕僚学校ひいては防衛省自衛隊の諸活動に対するご理解を深め、益々のご声援を賜れば幸甚に存じます。