学校長紹介

統合幕僚学校学校長 海将 伊藤俊幸

    日毎にのどかになり春の装いを感じる季節となりましたが、皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

     春は、卒業・入学の季節と言われますが、本校におきましても、3月に入って、第15期統合高級課程の学生51名が、無事3月6日の卒業を迎え、各幕僚監部や主要部隊などに戻っていきました。卒業生それぞれの、新天地でのさらなる活躍を願ってやみません。
     また、3月11日には、陸・海・空それぞれの幹部学校で約6ヶ月の幹部高級課程を修業した学生48名が、引き続く第16期統合高級課程の学生として、統合幕僚学校に入校しました。これらの学生は、7月31日までの約5ヶ月間、国内外の研修を含め、本校にて「統合」を学ぶことになります。
     上記の卒業式及び入校式の詳細については、別ページにて紹介しておりますので、併せてご覧頂ければ幸いです。

     自衛隊の統合運用は、本格的に開始されてから、約8年になります。今や「統合」は、単なる"マインド"や"スピリット"ではなく、昨今の災害派遣や国際緊急援助活動などを見てもわかるとおり、すでに運用の前提になっております。
     それに呼応する形で、学校教育も、以前は、統合幕僚学校にて「統合」を学ぶことなくキャリアアップする例も珍しくはありませんでしたが、今では課程期間の長短こそあれ、高級幹部として必ず本校にて「統合」を学ぶ体制になっています。
     したがって、本校に入校する統合高級課程の学生は皆、まず導入教育としての「統合」を本校にて約6週間、3幹校合同統合教育という形で学んだ後、それぞれのカラー(陸海空)の幹部学校にて約4ヶ月の教育を受け、そして、統合幕僚学校に戻ってくる、というサイクルになっています。いかに、「統合」を重視した教育がなされているかがご理解いただけるものと思います。

     何かと忙しい季節の変わり目であり、桜の便りが待ち遠しいこの頃ですが、皆様におかれましては、ご自愛専一にてますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。

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