防衛大臣指示に関する会議における松本政務官の発言

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今回の事案を見ると、被害者・加害者も含めて当該者と上司の間でしか物事の解決が図られていなかったように思う。被害者の年代、その上司と加害者の年代からすると、権威勾配が発生し、それが十分に物事の解決に繋がらなかった可能性がある。

部隊における指揮命令系統は非常に大事なことであり、これを否定するものではないが、ハラスメントの解決に対しては、この指揮命令系統の枠の中で解決しようとすると今回のようなことが起きる可能性は否定できない。

したがって、これからの対応策としては、指揮命令系統の枠外に何かもう1つ要素を、緩衝材を設けることによって、ハラスメントの問題解決を図っていくというような考え方が必要ではないか。

組織規律は大事だが、これまでの対策とは少し違う視点を持ってハラスメント対策を考えていただきたい。