7月10日(水)及び11日(木)、防衛省・自衛隊は、日ASEANの空軍種間での相互理解・信頼醸成の促進や「空の状況把握(ADA)」に関する知見共有などを図るべく、ASEAN各国の空軍士官などを我が国に招へいし、「第4回プロフェッショナル・エアマンシップ・プログラム(PAP)」を開催しました。
このPAPは、2018年10月の「第4回日ASEAN防衛担当大臣会合」において、日本側の提案により始まったものであり、日ASEAN防衛協力の指針である「ビエンチャン・ビジョン2.0」に基づき、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、ASEANの強靱性の強化に資するべく取り組んでいるものです。
今年のPAPは、第一線で日々活躍する航空自衛隊の隊員を含め、防衛省・自衛隊とASEANからの参加者との相互理解・信頼醸成を一層促進することができました。また、「防衛協力強化のための日ASEAN大臣イニシアティヴ(ジャスミン)」の下での新たな取組みとしてADAの概念や関連課題について国際法の観点で講義を行い、法の支配の重要性を確認しました。
「ADAの概念と関連課題:国際法の観点から」
防衛研究所(政治・法制研究室)永福主任研究官が、国際法における空の状況把握とその関連課題について各国ASEAN各国空軍士官に対して講義し、ASEAN諸国の参加者からも発表の上、意見交換を実施
第1警戒隊(笠取山分屯基地)での視察・研修を通じ、ADAに関する専門的な知見を共有