ASEAN地域フォーラム(ARF)は、平成5年のASEAN外相会議と同拡大外相会議において、17か国と欧州共同体(EC:European Community)(当時)によりアジア太平洋地域の政治・安全保障対話を行う場として創設が合意されました。
平成6年の第1回閣僚会合以来、徐々にその参加国を拡大しつつ、毎年閣僚会合が開催されており、現在では、25か国1地域1機関(注)が参加しております。
ARFは、現状ではNATO、欧州安全保障協力機構(OSCE:Organization for Security and Co-operation in Europe)などの欧州においてみられるような安全保障機構ではありませんが、外務当局と防衛当局の双方の代表が出席する安全保障に関する各種政府間会合が開催されているという点で意義があります。
防衛省としては、ARFがアジア太平洋諸国の共同体意識を醸成し、地域の安全保障環境を安定化させる枠組みとなるためには、防衛当局間の信頼関係の増進が重要であると考えています。
このため、ARFに継続的に参加し、我が国の政策や取組の積極的な紹介などを通じた防衛政策の透明性の向上、防衛当局間の率直な意見交換などを通じた相互理解を図るための努力を続けています。
注)ASEAN10か国(ブルネイ、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、カンボジア(95(平成7)年から)、ミャンマー(96(同8)年から))、日本、オーストラリア、カナダ、中国、インド(96(同8)年から)、ニュージーランド、パプアニューギニア、韓国、ロシア、米国、モンゴル(98(同10)年から)、北朝鮮(00(同12)年から)、パキスタン(04(同16)年から)、東ティモール(05(同17)年から)、バングラデシュ(06(同18)年から)、スリランカ(07(同19)年から)の25か国1地域および欧州連合(EU:European Union)。
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