防衛協力・交流は、様々なツールを使って2国間・多国間の防衛関係を強化することで、わが国及び国際社会の平和と安定を確保するための重要な取組である。
「2+2」・防衛相会談・幕僚長級会談などのハイレベルの会談、防衛当局間の実務者協議、多国間の国際会議などにおいて、防衛政策や地域情勢、防衛協力・交流案件などにつき、率直な意見交換を行うことで、会談国同士の相互理解や信頼醸成、また、その後の防衛協力・交流を推進する。
留学生の交換、研究教育の交流においては、他国の防衛政策や部隊の実態に対する理解を深めるとともに、人的ネットワークの構築により信頼関係の増進を図る。
親善訓練、艦艇や航空機の相互訪問(寄港・寄航)、部隊同士の交流行事などを通して、相手国との相互信頼を高め、協力関係を推進する。
他国との共同訓練や演習においては、相手国の部隊と連携する力を高めることで、技能向上に加え、国同士の防衛関係を強化する。
様々な分野におけるセミナーや実習、技術指導、教育・訓練の視察や意見交換などの事業を行うことで、一定の期間をかけて対象国の具体的で着実な能力の向上を図り、相手国軍隊などが国際平和・地域の安定のための役割を果たすことを促進する。
装備品の海外移転、共同研究・開発、国際展示会への出展、官民防衛産業フォーラムの開催などを通して、我が国の防衛産業基盤の維持・強化を図るとともに、我が国および相手国軍隊の能力向上や、相手国との防衛協力関係を維持・強化する。
情報保護協定、物品役務相互提供協定、防衛装備品・技術移転協定など、協力の枠組みを具体化・制度化し、防衛協力・交流をより円滑に・安定的に進められるようにする。