日ポーランド防衛協力・交流覚書署名式及び防衛相テレビ会談について

2022年2月21日
防衛省

標記について、以下のとおり実施されましたのでお知らせします。

2022年2月21日18時30分から約80分間、岸防衛大臣は、ブワシュチャク・ポーランド国防大臣とオンライン形式で日ポーランド防衛協力・交流覚書署名式及び防衛相テレビ会談を行いました。

  1. 両大臣は、日・ポーランド間の国家安全保障及び防衛協力に関する協力の推進について具体化する覚書への署名を歓迎し、これを契機に、両国の防衛協力・交流を一層深化させることを確認しました。
  2. 両大臣は、続いて防衛相会談を実施し、両国が共通して抱える安全保障上の課題について議論しました。欧州情勢に関し、ブワシュチャク大臣から、ウクライナ情勢にかかるポーランドを含むNATO各国の対応方針に加え、ポーランド・ベラルーシ国境における問題について説明がありました。岸大臣からは、我が国はウクライナの主権及び領土一体性を一貫して支持しており、力による一方的な現状変更は認められない、また、ウクライナ国境周辺地域におけるロシア軍の増強の動きについて重大な懸念を持って注視しており、引き続き国際社会と連携して適切に対応していくとの立場を表明しました。
  3. また、ウクライナ情勢をめぐる問題は、国際社会全体にも影響を及ぼすグローバルな問題であり、日ポーランド両国にとって、看過することができない重大な問題であるとの認識を両国で共有しました。
  4. 両大臣は、インド太平洋における地域情勢についても意見交換を実施し、東シナ海や南シナ海における力を背景とした一方的な現状変更の試みや、緊張を高めるいかなる行為にも反対するとの意思を表明し、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要であるという認識で一致しました。また、岸大臣からは、欧州諸国によるインド太平洋地域への関与の高まりを歓迎し、NATO及びEU加盟国であるポーランドと共に「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の維持・強化に資する防衛協力・交流を推進していく意思を表明し、これに対し、ブワシュチャク大臣からはFOIPに対する強い支持が表明されました。
  5. 両大臣は、NATO及びEUを通じた協力を含む両国の防衛協力・交流を引き続き活発に進めていくことで一致しました。