日ブルネイ防衛相テレビ会談について

2021年12月28日
防衛省
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標記について、以下のとおり実施されましたのでお知らせします。

2021年12月28日16時00分から約35分間、岸防衛大臣はハルビ第二国防大臣との間でテレビ会談を行いました。

  1. 両大臣は、二国間の防衛協力・交流について意見交換を行い、今般、日ブルネイ防衛協力・交流覚書について内容の調整を完了したことを歓迎した上で、その早期署名に向け調整を更に加速化させるとともに、ハイレベルを含む各種交流、寄港、共同訓練などのプログラムを通じ、今後とも両国防衛当局間の関係を引き続き強化していくことでも一致しました。
  2. また、多国間の防衛協力・交流についても意見交換を行い、岸大臣は、ブルネイを中心にASEANが運用している「ASEAN・ダイレクト・コミュニケーションズ・インフラストラクチャー(ADI)」への我が国の加入を表明し、今後は、このADIを積極的に活用し、我が国とASEANとの間でより緊密なコミュニケーションを図り、共に地域の平和と安定により積極的に貢献していきたいと述べました。ハルビ大臣からはこれを歓迎する旨発言がありました。
    さらに、岸大臣から、本年のASEAN議長国としてのブルネイのリーダーシップと各種の貢献を改めて高く評価する旨述べるとともに、両大臣は、来年11月に実施が予定されている拡大ASEAN防衛相会議(ADMMプラス)に向け、引き続き緊密に連携していくことでも一致しました。
  3. 両大臣は、最近の地域情勢について意見交換を実施しました。岸大臣から、航行及び上空飛行の自由の重要性につき強調し、国連海洋法条約(UNCLOS)を始めとする国際法を遵守していくことが必要であるという考えを強調するとともに、力を背景とした一方的な現状変更の試みや緊張を高めるいかなる行為にも強く反対していくとのメッセージを、国際社会に向けて発信していく必要性について言及しました。
    また、岸大臣は、北朝鮮による度重なる弾道ミサイルの発射は国連安保理決議違反であり、強く非難するとともに、国際社会全体にとっての深刻な課題であるとの認識を示しました。
    さらに、岸大臣は、ミャンマー情勢について、「5つのコンセンサス」の速やかな実施を求め、ASEANの取組を最大限に後押しする考えである旨述べました。