日越防衛相会談(概要)

2021年11月23日
防衛省
英語版/English

  

 標記について、以下のとおり実施されましたのでお知らせします。

 令和3(2021)年11月23日(火)15時00分~16時50分(約1時間50分)、岸防衛大臣は、防衛省において、ベトナム社会主義共和国のファン・ヴァン・ザン国防大臣と日越防衛相会談を行いました。
 また、この会談の後、岸大臣及びザン大臣立ち会いの下、日越防衛当局間の「サイバーセキュリティ分野での協力に関する覚書」及び「衛生分野での協力に関する覚書」の署名式が行われました。

  1.  総論
     冒頭、岸大臣から、今般の訪日に対し歓迎の意が示され、本年9月の岸大臣によるベトナム訪問時を含め、ザン大臣との間では3度目となる防衛相会談を実施できることは日越の強固かつ緊密な絆を示すものである旨述べました。これに対し、ザン大臣からは、訪日受け入れに対する感謝の意が示されました。
     その上で、岸大臣及びザン大臣は、本年9月の日越防衛相会談において、日越防衛協力が、日越二国間だけではなく、地域や国際社会の平和と安定により積極的に貢献するための協力であると再定義したことにそれぞれ言及しつつ、この「新たな段階に入った日越防衛協力」の下、具体的な取組を進めていくことで一致しました。

  2.  地域情勢
     両大臣は、最近の東シナ海・南シナ海を含む地域情勢について意見を交わしました。その中で、両大臣は、各国が航行及び上空飛行の自由を尊重し、国連海洋法条約を始めとする国際法を遵守することの重要性を改めて確認するとともに、既存の国際秩序と相容れない力による一方的な現状変更の試みについて強く反対し、法の支配に基づく既存の国際秩序を維持するために日越が引き続き協働していくことで一致しました。
     北朝鮮情勢について、岸大臣は、北朝鮮による弾道ミサイル発射は、国連安保理決議違反であり、改めて強く非難するとともに、国際社会全体にとっての深刻な課題であると述べました。その上で、岸大臣は、北朝鮮の全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な廃棄(CVID)の実現に向けて連携していく意思について述べました。
     ミャンマー情勢について、岸大臣は、「5つのコンセンサス」を具体的な成果につなげていくことが重要である旨述べ、両大臣は日越両国が引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

  3.  二国間防衛協力
     両大臣は、「新たな段階に入った日越防衛協力」の下、日越がそれぞれの持つ強みやリソースを活かしながら、具体的な取組を進めていくことを通じ、地域と国際社会の平和と安定に向け、より積極的に貢献していくことで一致しました。
     両大臣は、本年9月の日越防衛相会談の成果を踏まえ、PKO分野における更なる協力を推進していくことを再確認しました。その上で、ザン大臣から、国連アビエ暫定治安維持部隊(UNISFA)への参加準備のための知見共有に関する要請があり、岸大臣から、PKOへの参加を通じた国際社会の平和と安定に向けたベトナムの積極的な姿勢を高く評価し、この要請を受け、陸上自衛官を中心とした要員のベトナムへの派遣を含む、所要の協力を行う旨表明しました。これに対し、ザン大臣からは謝意が述べられるとともに、両大臣は、この協力を「新たな段階に入った日越防衛協力」のモデルケースとして、引き続き積極的に進めていくことで一致しました。
     両大臣は、本日、日越防衛当局間の「サイバーセキュリティ分野での協力に関する覚書」及び「衛生分野での協力に関する覚書」が署名に至ったことを歓迎し、今後、これらの覚書に基づく協力の具体化に向けて議論を進めていくことで一致しました。
     両大臣は、本年9月に署名された「日越防衛装備品・技術移転協定」を踏まえ、艦艇分野を含め、具体的な装備移転の実現に向けて引き続き協議を加速化していくことで一致しました。

  4.  多国間防衛協力・交流
     岸大臣は、「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」と「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」は、本質的な原則を共有しているとの認識を重ねて強調し、今般、日越防衛協力が「新たな段階」に入ったことは、AOIPとFOIPの実現を図る上でも極めて重要であるとの認識を述べました。
     両大臣は、第6回日ASEAN防衛担当大臣会合において岸大臣が発表した「日ASEAN防衛当局サイバーセキュリティ能力構築支援事業」を進めていくに当たり、「新たな段階に入った日越防衛協力」を踏まえ、ベトナム・ニャチャンに所在する「ソフトウェア・パーク」での将来的な事業実施を含め、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

  5.  結語
     両大臣は、「新たな段階に入った日越防衛協力」の下、地域と国際社会の平和と安定により積極的に貢献していくとの決意を新たにし、ハイレベルや多国間を含む各種協力をより力強く推進していくことで一致しました。

(了)