日カンボジア防衛相テレビ会談について

2021年6月25日
防衛省

標記について、以下のとおり実施されましたのでお知らせします。

2021年6月25日15時30分から約50分間、岸防衛大臣とティア・バニュ・カンボジア副首相兼国防大臣とのテレビ会談が行われました。

  1. 両大臣は、二国間の防衛協力・交流について意見交換を行い、2013年に署名された日カンボジア防衛協力・交流の覚書に基づき、能力構築支援、教育交流、多国間協力等、幅広い分野での交流が着実に進展していることを歓迎しました。さらに、2月にPKO分野(施設)の「道路測量技術に関するオンライン教育」が成功裏に実施されたこと及び4月に実施された「人道支援・災害救援(HA/DR)に関する日ASEANオンラインセミナー」において両国の感染症対策における知見を共有できたことを歓迎しました。その上で、両大臣は、PKO分野における人材育成協力の継続を含め、二国間の防衛協力・交流を更に進めていくことで一致しました。
  2. 両大臣は、最近の東シナ海・南シナ海を含む地域情勢についても意見交換を実施しました。両大臣は、航行及び上空飛行の自由並びに国連海洋法条約(UNCLOS)を始めとする国際法の遵守の重要性を確認した上で、自由で開かれたインド太平洋を維持・強化していくために、「インド太平洋に関するASEANアウトルック」(AOIP)と日本の「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)との間の協力の促進に向けて連携していくことを再確認しました。また、岸大臣は、力を背景とした一方的な現状変更の試みや緊張を高めるいかなる行為にも強く反対していくことを述べました。
    また、両大臣は、3月のものも含め、北朝鮮による弾道ミサイル発射は、国連安保理決議違反であり、国際社会全体にとっての深刻な課題であるとの認識で一致しました。
    さらにミャンマー情勢について、岸大臣は、先般のASEANリーダーズ・ミーティングの成果を歓迎する旨述べ、両大臣は、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
  3. その上で、両大臣は、今後も、防衛当局間の緊密なコミュニケーションを継続するとともに、自由で開かれたインド太平洋の維持・強化に向け、防衛協力・交流を引き続き強力に推進していくことで一致しました。