日ラオス防衛相テレビ会談について

2021年6月23日
防衛省
英語版/English

標記について、以下のとおり実施されましたのでお知らせします。

2021年6月23日10時30分から約60分間、岸防衛大臣とチャンサモーン・チャンニャラート副首相兼国防大臣とのテレビ会談が行われました。

  1. 両大臣は、二国間の防衛協力・交流等について意見交換を行い、今月18日に実施された「人道支援・災害救援(HA/DR)に関する日ラオス・オンラインセミナー」及び4月の「HA/DRに関する日ASEANオンラインセミナー」が共に成功裡に実施され、両国の感染症対策や災害対応における知見を共有できたことを歓迎しました。その上で、両大臣は、HA/DR分野における協力の継続を含め、二国間の防衛協力・交流を更に進めていくことで一致しました。また、岸大臣から、「ビエンチャン・ビジョン2.0」にのっとり、感染症対策やサイバーセキュリティ分野の協力を通じて、引き続きASEANの強靱性強化に貢献する旨述べ、チャンサモーン大臣はこれを歓迎しました。
  2. 両大臣は、最近の東シナ海・南シナ海を含む地域情勢についても意見交換を実施しました。両大臣は、航行及び上空飛行の自由並びに国連海洋法条約(UNCLOS)を始めとする国際法の遵守の重要性を再確認しました。岸大臣からは、「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)を維持・強化していくことが重要であるという考えを示し、力を背景とした一方的な現状変更の試みや緊張を高めるいかなる行為にも強く反対していくことを述べました。その上で、両大臣は、「インド太平洋に関するASEANアウトルック」(AOIP)が、平和と協力を促進する上で、日本の「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)と多くの本質的な原則を共有していることを再確認しました。
    また、岸大臣は、3月のものも含め、北朝鮮による弾道ミサイル発射は、国連安保理決議違反であり、強く非難するとともに、これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射を含め、国際社会全体にとっての深刻な課題であるとの認識を示しました。
    さらにミャンマー情勢について、岸大臣は、先般のASEANリーダーズ・ミーティングの成果を歓迎する旨述べ、両大臣は、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
  3. 両大臣は、今後も、防衛当局間の緊密なコミュニケーションを継続するとともに、防衛協力・交流を引き続き強力に推進していくことで一致しました。