日ブルネイ防衛相級テレビ会談について

2021年5月20日
防衛省
英語版/English

標記について、下記のとおり実施されましたのでお知らせします。

2021年5月20日17時00分から約30分間、岸防衛大臣とハルビ第二国防大臣とのテレビ会談が行われました。

  1. 両大臣は、最近の地域情勢について意見交換を実施しました。岸大臣から、航行及び上空飛行の自由の重要性につき強調し、国連海洋法条約(UNCLOS)を始めとする国際法を遵守していくことが必要であるという考えを強調するとともに、力を背景とした一方的な現状変更の試みや緊張を高めるいかなる行為にも強く反対していくとのメッセージを、国際社会に向けて発信していく必要性を述べました。この文脈で、岸大臣は中国の海警法に関して深刻な懸念を表明しました。
    また、岸大臣は、3月の北朝鮮による弾道ミサイル発射は、国連安保理決議違反であり、強く非難するとともに、これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射を含め、国際社会全体にとっての深刻な課題であるとの認識を示しました。
    さらにミャンマー情勢について、岸大臣は、先般のASEANリーダーズ・ミーティングの成果を歓迎する旨述べ、引き続き緊密に連携していく旨を述べました。
  2. 両大臣は、二国間及び多国間の防衛協力・交流等についても意見交換を行いました。岸大臣からは、本年のASEAN議長国としてのブルネイのリーダーシップを高く評価するとともに、今年の6月16日に実施が予定されている拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)でも緊密に連携したい旨伝えた上で、感染症対策分野における防衛協力の一環として、先月実施された「HA/DRに関する日ASEANオンラインセミナー」を通じ、両国の感染症対策に係る経験を共有できたことを歓迎する旨述べ、両大臣は、二国間及び多国間の防衛協力・交流を更に進めていくことで一致しました。
  3. その上で、両大臣は、今後も、防衛当局間の緊密なコミュニケーションを継続するとともに、防衛協力・交流を引き続き強力に推進していくことで一致しました。