日加防衛相テレビ会談について

2021年4月28日
防衛省
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標記について、下記のとおり実施されましたのでお知らせします。

2021年4月28日10時00分から約40分間、岸防衛大臣とサージャン加国防大臣とのテレビ会談が行われました。

  1. 両大臣は、地域情勢について意見交換を実施し、インド太平洋地域における法の支配を維持・促進するため引き続き緊密に連携していくことを再確認しました。その中で、両大臣は、東シナ海や南シナ海をめぐる情勢について、力を背景とした一方的な現状変更の試みや緊張を高めるいかなる行為にも強く反対するとの意思を表明するとともに、中国海警法に対する深刻な懸念を表明し、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要とのメッセージを明確に発信していくことで一致しました。
  2. また、両大臣は、北朝鮮情勢について、先月25日に北朝鮮が合計2発の弾道ミサイルを発射したことに言及し、今般の発射は国連安保理決議違反であり、地域の平和と安全を脅かすものとして強く非難するとともに、これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射を含め、国際社会全体にとっての深刻な課題であるとの認識で一致しました。サージャン大臣から、北朝鮮に対する国連安保理制裁の履行を監視するための多国間の取組へのカナダの貢献「Operation NEON」を2023年まで延長することが表明されました。岸大臣は、カナダが北朝鮮による「瀬取り」を含む違法な海上活動に対する警戒監視活動のために継続的にアセットを派遣していることについて評価する旨述べるとともに、両大臣は、北朝鮮による、全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な廃棄(CVID)の実現に向けて「瀬取り」対処を含めて引き続き連携していく意思を再確認しました。
  3. さらに、両大臣は、平和と安全保障に影響を与えうる感染症に係るリスクについて議論を行いました。その中で、新型コロナウイルス感染症拡大という状況下における偽情報に関するものを含め、法の支配に基づく国際秩序を強化するための意見交換を行いました。また、感染拡大への対処能力を高めるべく、第三国協力を進めるための方策について意見交換を行いました。その上で、これらの取組について協力を継続していくことで一致しました。
  4. 両大臣は、今後も、防衛当局間の緊密なコミュニケーションを継続するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向け、防衛協力・交流を引き続き活発に進めていくことで一致しました。