河野防衛大臣とストルテンベルグNATO事務総長との電話会談について

2020年7月21日
防衛省
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標記について、下記のとおり実施されましたのでお知らせします。

2020年7月21日17時00分から約30分間、河野防衛大臣とストルテンベルグNATO事務総長との電話会談が行われました。

  1.  両者は、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大している現状を踏まえ、防衛当局の役割等について意見交換を行いました。河野大臣からは、自衛隊のダイヤモンド・プリンセス号における活動に加え、水際対策強化及び市中感染拡大防止のための活動や、これまでの活動中隊員に一人も感染者を出していない自衛隊の感染予防策のほか、自衛隊中央病院の症例分析等についてとりまとめた資料(別添)を用いながら説明を行いました。また、ストルテンベルグ事務総長から、NATOにおける最新の状況・取組について説明がありました。
  2.  さらに、両者は、東シナ海・南シナ海を含む地域情勢について意見交換を実施し、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。その中で、最近も東シナ海・南シナ海において生じている事象を踏まえ、力を背景とした一方的な現状変更の試み、また、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対し、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要であることを再確認しました。
  3.  両者は、日NATO間の防衛協力・交流等についても意見交換を行いました。その中で、これまでの世界の平和と繁栄を支えてきた自由で開かれた国際秩序を維持・強化する観点から、価値や利益を共有する諸外国との間で引き続き連携していくことの重要性について一致しました。また、河野大臣から、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえつつ、日NATOが隙のない防衛態勢を維持していくこと、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向け、同地域におけるNATOのコミットメント強化に期待を表明しつつ、今回改訂された「日NATO国別パートナーシップ協力計画」に基づき、日NATO防衛協力・交流を維持・強化していくことの重要性を指摘しました。
    「日NATO国別パートナーシップ協力計画」本文は下記サイトを参照
    https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_008535.html
  4.  その上で、両者は、新型コロナウイルスの感染が拡大する現状を踏まえ、次の3点について一致しました。
    1. 一刻も早い新型コロナウイルス感染症の終息に向け、防衛当局として感染症対策を行う中で得られた情報・教訓・知見を共有していくこと
    2. 防衛当局の役割等の観点から、現状を踏まえた脅威認識や感染症の拡大が各国の防衛政策に与え得る影響に関する認識を共有していくことの必要性
    3. 日NATO間のコミュニケーションを継続するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向け、防衛協力・交流を引き続き強力に推進していくこと

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