日豪防衛相電話会談について

2020年5月7日
防衛省
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標記について、下記のとおり実施されましたのでお知らせします。

2020年5月7日19時00分から約30分間、河野防衛大臣とレイノルズ豪国防大臣との電話会談が行われました。

  1.  両大臣は、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大している現状を踏まえ、防衛当局の役割等について意見交換を行いました。河野大臣からは、ダイヤモンド・プリンセス号における自衛隊の活動や活動中隊員に一人も感染者が出なかったことに係る感染予防策のほか、自衛隊中央病院の症例分析等について資料(別添)を用いながら説明を行いました。また、レイノルズ大臣から、豪州における最新の状況・取組について説明がありました。
  2.  また、両大臣は、北朝鮮や東シナ海・南シナ海を含む地域情勢について意見交換を実施し、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。その中で、河野大臣から、最近も、東シナ海・南シナ海において生じている事象について言及しつつ、両大臣は、改めて、力を背景とした一方的な現状変更の試み、また、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対し、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要であるという考えを共有しました。また、北朝鮮に関し、両大臣は関連する国連安保理決議の完全な履行確保に向け、北朝鮮籍船舶による「瀬取り」を含む違法な海上活動への対応に取り組むことの重要性を確認しました。
  3.  両大臣は、二国間の防衛協力・交流等についても意見交換を行い、河野大臣から、感染症の状況を踏まえつつ、両国が隙のない防衛態勢を維持していくこと、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向け、日豪防衛協力・交流を継続・強化していくことの重要性を指摘しました。
  4.  その上で、両大臣は、新型コロナウイルスの感染が拡大する現状を踏まえ、次の3点について一致しました。
    1. 一刻も早い新型コロナウイルス感染症の終息に向け、防衛当局として感染症対策を行う中で得られた情報・教訓・知見を共有していくこと
    2. 防衛当局の役割等の観点から、現状の課題に関する認識や感染症の拡大が各国の防衛政策に与え得る影響に関する認識を共有していくことの必要性
    3. 防衛当局間のコミュニケーションを継続するとともに、二国間の「特別な戦略的パートナーシップ」に基づき、自由で、開かれ、包摂的で、繁栄するインド太平洋地域に貢献するため、防衛協力・交流を引き続き強力に推進していくこと

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