日加防衛相電話会談について

2020年5月1日
防衛省
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標記について、下記のとおり実施されましたのでお知らせします。

2020年5月1日(金)22時30分から約30分間、河野防衛大臣とサージャン加国防大臣との電話会談が行われました。

  1. 両大臣は、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大している現状を踏まえ、防衛当局の役割等について意見交換を行いました。河野大臣からは、ダイヤモンド・プリンセス号における自衛隊の活動や感染予防策等のほか、自衛隊中央病院の症例分析等について資料(別添)を用いながら説明を行いました。サージャン大臣からも、地域コミュニティや介護施設への支援を始めとするカナダ軍の活動の最新の状況・取組について説明がありました。
  2. 河野大臣からは、感染症対策としてカナダ軍も自衛隊と同様に生活支援等を行っていることを踏まえ、防衛当局として地方自治体や民間部門を積極的に支援する必要がある一方で、防衛当局があらゆる事態に対応できる態勢を確保しつつ、感染症対策の持続可能性を維持する観点から、民間部門等へ適切に対応を受け渡す必要があることを指摘するとともに、例えば、自衛隊では軽症者が滞在するホテルスタッフに対する感染防止の指導を行っていることを説明しました。
  3. また、両大臣は、二国間の防衛協力・交流等についても意見交換を行い、河野大臣から、感染症の状況を踏まえつつ、両国が隙のない防衛態勢を維持していくこと、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向け、同地域におけるカナダのコミットメント強化に期待を表明しつつ日加防衛協力・交流を継続・強化していくことの重要性を指摘しました。
  4. その上で、両大臣は、新型コロナウイルスの感染が拡大する現状を踏まえ、次の3点について一致しました。
    1. 一刻も早い新型コロナウイルス感染症の終息に向け、防衛当局として感染症対策を行う中で得られた情報・教訓・知見を共有していくこと
    2. 防衛当局の役割等の観点から、現状を踏まえた脅威認識や感染症の拡大が各国の防衛政策に与え得る影響に関する認識を共有していくことの必要性
    3. 防衛当局間のコミュニケーションを継続するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向け、防衛協力・交流を引き続き強力に推進していくこと

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