山本防衛副大臣のパプアニューギニア独立国及びトンガ王国訪問(概要)

2020年3月17日

2020年2月10日から14日までの間、山本防衛副大臣はパプアニューギニア独立国(PNG)及びトンガ王国を訪問するために出張した。防衛省政務三役として初めての訪問となる両国では、国防省関係者と会談を実施するとともに、基地視察等を行った。概要以下のとおり。

1.パプアニューギニア独立国(2020年2月11日)

(1)サキ・ソロマ国防大臣との会談(於:マレー駐屯地)

山本副大臣から、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化のため、防衛省としてPNGを含む太平洋島嶼国との関係強化に尽力したい旨述べた。また、太平洋島嶼国地域の国防大臣を招待し、今年4月に東京で開催を予定していた日・太平洋島嶼国国防大臣会合(※)に関して説明を行い、同会合に関する河野大臣からのソロマ大臣宛ての招待状を手交した。

ソロマ大臣は、両国のこれまでの友好的な関係を強調し、防衛省によるPNG軍楽隊への能力構築支援を含む日本政府からの支援に対する謝意を述べた。また、日・太平洋島嶼国国防大臣会合への参加に前向きな意向を示した。

山本副大臣とソロマ大臣は、日PNG防衛協力・交流について幅広く意見交換を行い、今後更に推進する意思を確認した。

(※)新型コロナウィルス感染拡大の防止の観点から、開催時期を延期。

(2)PNG軍楽隊視察

山本副大臣は、2015年から自衛隊による能力構築支援を行ってきたPNG軍楽隊による「ふるさと」及び我が国ODAにより供与された楽曲である「マーチ・ポート・モレスビー」の二曲の演奏を聴いた。

(3)PNG海軍基地視察

山本副大臣は、バジリスク海軍基地を視察し、PNG海軍の概要や同基地の役割についてブリーフィングを受けるとともに、意見交換を行った。

2.トンガ王国(2020年2月13日)

(1)マアフ防衛大臣兼国土・天然資源大臣との会談(於:メイスフィールド海軍基地)

山本副大臣から、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化のため、防衛省としてトンガを含む太平洋島嶼国との関係強化に尽力したい旨述べた。また、太平洋島嶼国地域の国防大臣を招待し、今年4月に東京で開催を予定していた日・太平洋島嶼国国防大臣会合(※)に関して説明を行い、同会合に関する河野大臣からのマアフ大臣宛ての招待状を手交した。

マアフ大臣からは、二国間の友好関係の例として日本の皇室とトンガ王室との関係に言及し、山本副大臣の訪問を歓迎するとともに、今後の日トンガ防衛協力・交流を推進したい旨の発言があった。また、日・太平洋島嶼国国防大臣会合への参加に前向きな意向を示した。

山本副大臣とマアフ大臣は、トンガを取り巻く安全保障環境や、日トンガ防衛協力・交流について幅広く意見交換を行った。さらに、マアフ大臣主催の夕食会においても忌憚のない意見交換を実施した。

(※)新型コロナウィルス感染拡大の防止の観点から、開催時期を延期。

マアフ大臣主催夕食会

(2)トンガ王国海軍及び陸軍基地視察

山本副大臣は、メイスフィールド海軍基地(通称:トウリキ海軍基地)を視察し、トンガ海軍の活動についてブリーフィングを受けるとともに、警備艇の視察を行った。また、夜には、タリアイ陸軍基地を訪問し、基地の役割について説明を受けるとともに、基地内の施設を車中から視察した。

メイスフィールド(トウリキ)海軍基地視察