日米防衛協力のための指針の見直しの進捗状況報告

日米安全保障協議委員会

於 ワシントン
1996年9月19日

 橋本総理とクリントン大枕領は1996年4月17日に東京において署名した日米安全保障共同宣言において、日本と米国との間に既に構築されている緊密な協力関係を増進するため、1978年の「日米防衛協力のための指針」(以下「指針」)の見直しを開始することで意見が一致した。また、両首脳は、日本周辺地域において発生しうる事態で日本の平和と安全に重要な影響を与える場合における日米問の協力に関する研究をはじめ、日米間の政策訳調整を促進する必要性につき意見が一致した。
 1996年6月28日、日米両国政府は、日米安全保障協議委員会(SCC)の下部機構である防衛協力小委員会(SDC)を改組することとした。この小委貝会は、見直しを有効に行うための方法として次の構成をとることとした。

 防衛協力小委員会は、この見直し作業の取り進め方について一連の協議を行った。これらの協議に基づき、防衛協力小委員会は、この見直し作業に際しての目的、基本的考え方及び研究・協議事項について、次のとおりSCCに勧告し、同委員会はこれを了承した。SCCは防衛協力小委員会に対し、1997年秋に終了することを目途に見直し作業を進めるよう指示した。

1 「指針」見直しの基本的目的及び考え方

2 主な研究・協議事項