日米豪比防衛相会談共同発表

令和6年5月3日
防衛省
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令和6年5月2日(現地時間)、ハワイにおいて、リチャード・マールズ豪副首相兼国防大臣、木原稔防衛大臣、ギルベルト・テオドロ比国防大臣及びロイド・オースティン米国防長官との間で会談を実施した。今回で2度目となる日米豪比防衛相会談は、自由で開かれ安全で繁栄したインド太平洋という共通のビジョンを進めるための重要な連携について強調するもの。

4大臣は、東シナ海・南シナ海の状況について深刻な懸念を表明した。4大臣は南シナ海における、海上保安機関及び海上民兵船舶の危険な使用に断固反対した。4大臣は、危険で不安定化をもたらす行為となる、中国によるフィリピン船舶の公海における航行の自由の行使に対する度重なる妨害及びセカンド・トーマス礁への補給線への妨害に対して、深刻な懸念を改めて表明した。4大臣は、航行及び上空飛行の自由の支持及び特に国連海洋法条約(UNCLOS)に反映されている国際法の尊重の重要性について強調した。4大臣は、最終的かつ法的拘束力を有する2016年の南シナ海に関する仲裁判断を遵守するよう中国に対して求め、南シナ海における権利及び自由を各国が行使することを支援するために協力する決意を示した。

4大臣は、2024年4月7日にフィリピンの排他的経済水域内で行われた海上協同活動に続き、地域の安全と安定を支える協力強化へのコミットメントを強調した。4大臣は、4か国間の防衛協力がこれまでになく強力となってきていることを強調し、あらゆるレベルでの連携拡大に進展が見られることを歓迎した。

4大臣は、南シナ海において引き続き実施する海上における協力活動や、調整と情報共有の実施を可能にする手続の強化に加えて、能力構築支援の強化を含め、防衛協力を更に進めるための機会について議論した。

(了)