令和5年度第2次師団演習

  第4師団は、令和5年8月31日(木)から9月10日(日)までの間、日出生台演習場・十文字原演習場・大分弾薬支所・別府駐屯地及び同周辺地域において令和5年度第2次師団演習を実施しました。
  本演習は、第40普通科連隊(小倉)、第4後方支援連隊(福岡)、第4飛行隊(目達原)の訓練検閲を実施し、領域横断作戦環境下の各級指揮官の状況判断及び戦闘力の組織化について評価判定して、じ後の進歩向上を図ることを目的として実施しました。
  各受閲部隊は、師団の任務完遂に寄与すべく、当初、所在駐屯地において作戦準備を万全にし、3日未明に状況が開始されると、戦闘地域へ前進して部隊を展開しました。
第40普通科連隊は集結地を占領したのち、師団の攻撃構想に基づき、各種の情報収集手段を用いて情報を収集し、指揮官の明確な企図の下、戦闘指導及び戦闘予行を行い、攻撃態勢を確立しました。攻撃開始以降、判明した敵に対して濃密な火力を発揮して敵を制圧するとともに、敵側背に対する乾坤一擲のヘリボン攻撃により、敵の組織的な戦闘を妨害し、師団の主攻撃連隊としての任務を完遂しました。また、第4後方支援連隊は師団主力の前進に伴い、継続的に補給整備や衛生支援を実施するための施設を推進させ、第一線部隊に対する兵站活動を継続し、第一線部隊の強靭な戦闘を支援しました。更に、第4飛行隊は、戦闘支援を継続しつつ戦闘地域へ展開地を推進・開設し、航空偵察、緊急患者後送、第40普通科連隊のヘリボン部隊との綿密な調整に基づくヘリボン攻撃により、師団の攻撃に寄与しました。
  各受閲部隊は、酷暑に引き続く降雨という極めて厳しい環境下において、統裁官要望事項である「妥協なき任務の完遂」のため、指揮官を核心として部隊一丸となり、見事任務を完遂するとともに、さまざまな課題を獲得し、じ後の進歩向上の資とすることができました。