令和5年度第1次師団演習

 第4師団は、令和5年6月3日(土)から11日(日)までの間、日出生台演習場・十文字原演習場及び同周辺地域において、令和5年度第1次師団演習を実施しました。
本演習において、領域横断作戦環境下における師団の戦闘力の組織化に係る練度の向上を目的とし、第41普通科連隊(別府)、第4高射特科大隊(久留米)、第4音楽隊(福岡)に対する訓練検閲を含め、師団の各部隊が一連の状況下における訓練を実施しました。
 訓練検閲における受閲部隊は、師団の任務完遂に寄与すべく、当初、所在駐屯地において作戦準備から戦闘予行等の物心両面の準備を整え、戦闘地域へ展開しました。
 「当面の敵を撃破し師団の作戦を容易化」の任務を有する第41戦闘団は、指揮官の明確な企図の下、敵情解明のための情報収集活動を精力的に実施するとともに、これに連接した濃密な火力及び機動を発揮し、敵警戒部隊の駆逐、陣地攻撃に引き続く防勢転移までの一連の行動により、師団の任務遂行に寄与しました。また、「師団の対空援護」の任務を有する第4高射特科大隊は、作戦の終始を通じて師団の対空火力を最大限に発揮し、強靭な対空戦闘を継続しました。更に、「師団司令部指揮所の警備」に任ずる第4音楽隊は、敵の攻撃に対する周到な見積り・準備を行うとともに、様々な不測事態に的確に対処して、間断ない指揮所機能発揮に寄与しました。この他、各部隊・各隊員は、各種システムに対するサイバー攻撃対処や電波管制による電磁波対処、偵察衛星による監視への対処等、日頃の練成成果を遺憾なく発揮して、領域横断作戦下における作戦行動の練度向上を図りました。
 本検閲に前進観測陸曹として参加した第41普通科連隊重迫撃砲中隊 龍恭太郎3曹は「初めて前進観測陸曹として参加しましたが、訓練を通じ、敵の陣地地域の観測や迅速な射撃要求等の任務ついて、様々な成果や教訓を得ることができました。今回の経験を活かし、今後も重迫撃砲中隊が持てる力を最大限発揮できるよう、更に知識を深めるとともに、技能の向上に努めていきます。」と力強く述べました。/p>