第1次師団演習

  第4師団は、令和4年6月2日(木)から16日(木)までの間、日出生台演習場・十文字原演習場及び同周辺地域において、第1次師団演習を実施しました。
  本演習は、師団の総合戦闘力最大限発揮に必要な基盤となる練度を向上させることを目的とし、第16普通科連隊・第4施設大隊(大村)、第4特殊武器防護隊(福岡)を受閲部隊とする第1次師団訓練検閲、訓練検閲の訓練基盤を活用した受閲部隊以外の部隊による訓練及び機能別訓練から構成されるものです。
  第1次師団訓練検閲においては、当初、所在駐屯地において応急出動準備を実施した部隊が日出生台演習場に移動し、作戦準備を整えました。5日(日)の状況開始に伴い、「敵の侵攻を阻止し、師団の攻勢を容易化」する任務を有する第16戦闘団は、防御地域の偵察及び各種調整を実施し、地形を利用した強固な陣地を構成しました。また、「1個中隊を第16戦闘団に配属するとともに、主力をもって師団の全般支援」の任務を有する第4施設大隊は、ヘリ散布地雷等をもって掩護部隊の遅滞戦闘と連携した障害構成を行うとともに、師団指揮所掩体の構築等の施設作業を実施しました。更に「師団の全般任務」に任ずる第4特殊武器防護隊は、地形、敵情等の状況を適切に考慮した除染所を速やかに開設し、敵の化学攻撃に対しては迅速・適確な対処を実施しました。受閲した各部隊は、7日間にわたる連続状況下において、各指揮官を核心として強靭な戦闘を遂行して師団の任務遂行に寄与し、その成果をもってじ後の更なる進歩向上のための資をえました。
  検閲に測量陸曹として参加した第4施設大隊所属の大川3曹は「大隊指揮所において大隊全体の工程の進捗状況を把握して、大隊長の状況判断に資する情報の整理に尽力しました。工程は1時間単位で管理していたため気を抜く暇もありませんでしたが、所名の時期までに防御準備が完了したときの達成感は、今後につながる経験となりました。」と成果について語りました。
  第4師団は、引き続きあらゆる機会を通じて練度の向上を図り、北部九州の防衛態勢の充実と抑止力の強化に努めてまいります。