令和4年度福岡県、佐賀県及び長崎県原子力防災訓練

  第4師団は、令和4年10月29日(土)、福岡県、佐賀県及び長崎県の主催によって実施された令和4年度原子力防災訓練に参加しました。
  本訓練の目的は、玄海原子力発電所の事故発生時における対処要領を県、防災関係機関等が連携して演練し、原子力災害対処能力を向上するというものであり、第4師団からは、第4師団司令部・第4通信大隊・第4特殊武器防護隊(福岡)、第4飛行隊(目達原)、第16普通科連隊(大村)が参加し、師団司令部の指揮幕僚活動及び部隊の行動に係る練成・検証を実施しました。
  佐賀県玄海町で発生した震度6強の地震により玄海原子力発電所の原子炉冷却材の漏えいが発生したため、緊急負荷降下後に原子炉を手動停止したという想定で行われ、実戦さながらの緊張感の中、第4師団は、各関係機関へ速やかに連絡員を派遣するとともに、第16普通科連隊による退域時避難検査(長崎県佐世保市)、第4飛行隊による取り残された避難住民の救助(佐賀県唐津市)及び放射線量の空中モニタリング(佐賀県伊万里市)、第4通信大隊によるシステム通信網の構成(各県)、第4特殊武器防護隊による退域時避難検査の技術支援(各県)等の活動を行い、司令部及び部隊の練度向上を図るとともに、各県、防災関係機関等との連携を強化し、原子力災害対処の実効性向上に資する様々な成果を得ることができました。
  第4師団はこれからも国民の負託に応えるため、常に高い練度を求めて訓練してまいります。