第2次師団演習

  第4師団は、令和4年10月7日(金)から11月4日(金)までの間、大野原・日出生台・十文字原の各演習場及び同周辺地域において第2次師団演習(前段・後段)を実施しました。
本演習は、師団の任務必遂のため「領域横断作戦環境下における師団全体としての戦闘力の組織化」をテーマとして、北部九州全域を使用し、演習前段は、対馬警備隊(対馬)・第4偵察戦闘大隊・第4通信大隊(福岡)に対する訓練検閲を含む一連の状況下での師団全体としての訓練及び機能別訓練を実施するとともに、演習後段では、第2次教育訓練基盤構築を師団演習の一部として位置付け、戦後復旧活動に係る練成を実施しました。
訓練検閲において、受閲部隊は、遅滞行動(対馬警備隊)、情報収集及び翼側警戒(第4偵察戦闘大隊)、システム通信の構成・維持(第4通信大隊)といった任務に当たり、綿密な作戦準備及び関係部隊との緊密な協同の下、宇宙・サイバー・電磁波に係る状況に対応しつつ、情報と火力の連携、障害と火力の連携等による戦闘力の組織化を図りました。各部隊・各隊員は、5夜6日にわたる状況間、日頃の練成成果を遺憾なく発揮して強靭な戦闘を継続し、それぞれの任務を完遂しました。
検閲を受閲した第4通信大隊 森浩二曹長は「私は大隊指揮所地域の警備任務を付与されましたが、システム通信の途絶は師団の作戦に大きな影響を及ぼすため、大隊指揮所及び通信施設周辺の状況を確認し、地形・地物に応じた警備要領の確立と敵に関する情報の速やかな共有に着意して警備態勢の強化に努めました。敵の脅威は偵察衛星やドローンの使用等、日々進化しているため、それらの脅威に柔軟に対応できるよう、今回得られた教訓を糧とし、今後も精進したいと思います。」と述べました。
第4師団、更なる練度向上を図るため日々訓練に励み、国民の皆様の安心と安全の確保に努めてまいります。