4月

令和2年度特科戦技競技会

 連隊は、令和2年4月3日〜20日までの間、旭川、北千歳各駐屯地及び近文台・滝川両演習場の広範囲な地域において、「令和2年度特科戦技競技会及び整備(装輪・装軌)競技会」を実施しました。
 今年度は第2後方支援連隊、第2高射特科大隊及び第2施設大隊の在旭部隊の他、第5特科隊(帯広)及び第11特科隊(真駒内)がオープン参加し、一層の盛り上がりを見せた競技会となりました。
 競技会は、射撃指揮競技会、測量競技会、観測競技会、通信競技会(有線の部、無線の部)及び整備(装輪・装軌)競技会の計7競技を実施しました。
 競技開始にあたり、統裁官(連隊長)は、「本競技会を通じて成長せよ」、「安全管理を徹底せよ」の2点を要望し、各選手達は、統裁官要望事項の具現を追求し、一件の事故も無く、白熱した競技会は成功裏に終了しました。

 観測競技会
  4月8日、9日及び11日にかけて、射撃の観測及び潜入・標定活動を北千歳駐屯地及び滝川演習場において実施しました。
 射撃の観測においては、例年より目標数を増加させた競技となり、普段以上に前進観測班長と連絡陸曹が連携して、各目標に対する迅速・正確な標定及び射撃要求が求められる等、平常心が試される競技となりました。
 また、潜入・標定活動では、普段使い慣れていない場所において実施され、各前進観測班の真の実力が試される競技内容であったため、各班の練度の差が大きく露呈する結果となりました。

(潜入及び標定活動)
敵に見つからないよう、限りなく低い姿勢で目標を評定する隊員

 通信競技会
 4月10日及び11日、観測競技会と同じく、普段使い慣れていない滝川演習場において有線の部、同月14日及び15日、近文台演習場において無線の部を実施しました。
 有線の部においては、競技開始の合図とともに、威勢よく各隊員が疾走するスピーディーな競技となりました。構成の終盤、車両運行が出来ない箇所から構成組長と延線手の2名による徒歩構成のため、約700mを汗だくになりながら構成する、壮絶な戦いとなりました。
 無線の部では、強風にあおられ車両の幌がバタバタと音を立てる状況の中、「信号音」を聞き逃さぬよう必死に努力する姿が見られました。また、全参加者の内、女性自衛官が1/4を占め、女性の活躍が注目される競技会となりました。

(有線の部)
約700mを徒歩にて有線構成する隊員
(無線の部)
「信号音」を電報に変換する隊員

 射撃指揮競技会
 4月13日、旭川駐屯地操砲訓練場において、射撃指揮競技会を実施しました。
 森下師団長が視察される中、各部隊の指揮班はこれまでの練成成果を遺憾なく発揮し、次々と付与される数多くの不測事態に立ち向かい、競技の終始に亘り、継続した火力発揮に努める等、射撃指揮特有の緊張感の中、シェルター内は真夏並みに熱くなる競技会となりました。

システム故障の状況により、アナログで計算する隊員

 整備(装輪・装軌)競技会
 4月13日、昼間に駐屯地内において学科試験を実施し、同日夜間に近文台演習場において、連隊として初の夜間整備競技会を実施しました。特に、各実技においては、暗夜の中、確実に点検箇所をチェックし、故障箇所を見逃さないよう、日頃の訓練成果が試される競技会となりました。

(装輪整備)
暗がりの中、確実に手で触り、牽引フックの点検をする隊員
(装軌整備)
少ない光を頼りに、転輪の点検をする隊員

 測量競技会
 4月14日及び15日、近文台演習場において、測量競技会としても、連隊として初の夜間の競技会を実施しました。音と光の発生を局限して我の行動を秘匿するため、平素に比し強い連携が必要となる競技会となりました。

暗夜の中、測量結果を集計する隊員
ページトップへ