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レンジャー訓練隊の第9想定は水路潜入で始まりました。琵琶湖の東岸から西岸へのボートによる横断です。その後、山地潜入に移行し滋賀県比良山系の最高峰・武奈ヶ岳(1,214m)を経由し、途中の阿弥陀山で当初の破壊任務を実施後、あいば野演習場まで潜入しました。あいば野演習場では敵施設の襲撃任務が付与され、数回の偵察後、最後の力をふり絞り夜間襲撃を行いました。襲撃後、安全な地域まで離隔する必要性があるため、走っての長距離離脱が開始されました。しかし、極限を超えた疲労と空腹は限界に近づき、判断力も相当低下。地図判読はおろか、足を前に出すのが精一杯という状態。前進経路を誤り、助教から容赦ない檄を浴びせられ、ようやく地図を開くといった光景が……。
なんとか安全な地域まで到着したレンジャー学生に対し、「じ後の任務のため、情報員と接触せよ」との命令が下ります。やがて情報員と接触、指示された地域へ移動。「次は何の任務なのか…」レンジャー学生が不安げに山々を見つめ、指示を待つところへ中見主任教官の「状況終了ッ!伊丹駐屯地に帰隊!!」の声が山中に響きました。レンジャー学生は一瞬何が起こったのか理解できず、全員が呆然と立ち尽くしたのでした。やがて、助教の「終わりや。ほんまに終わりや。」の声に、やっと我に返りました。
終わった。全ては終わった。やっとやっと第51期レンジャー学生の長い戦いがついに終わった瞬間でした……。
さあ、連隊の待つ伊丹駐屯地で帰還式だ!第51期レンジャー!!
極限に近い疲労と空腹。それでも進む | 36レンジャー伝統・武奈ヶ岳登頂 |
ボートで琵琶湖横断 | 比良山系を山地潜入 |
山を降りては、また登る… | 敵施設への襲撃 |
照明筒を使用して突入! | 突入部隊への射撃支援! |
長距離を歩く | 意識が朦朧としつつも気力で走る |
同期を励まし任務続行 | 猛烈な睡魔・空腹と極限の疲労が襲う |
状況終了。腰が抜け……呆然…… | やっと終わりか!?動けない学生 |
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