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新年の挨拶 第13旅団長

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 第13旅団の隊員諸官並びにご家族の皆様、そして平素からご支援・ご協力を頂いている中国5県の防衛協力諸団体をはじめとする地域の皆様におかれましては、令和7年の新春を清々しく大きな希望をもって迎えられたこととお慶び申し上げます。
 陸上自衛隊は創隊75年を迎えました。昭和から平成そして令和に至る第13旅団の歴史を振り返ると、昭和25年の警察予備隊創隊時に第3・第4管区隊として発足し、陸上自衛隊発足後の昭和37年に第13師団となり、平成11年、安全保障環境の変化への対応の魁となる陸上自衛隊初の旅団改編により第13旅団となりました。
この間、平成4年には陸上自衛隊として初めてのPKOとなるカンボジアでの国際貢献活動に 42名の隊員を派遣する等、数々の国際平和協力活動に対応するとともに、各種災害への対応として、平成26年広島土砂災害、平成30年島根地震、山口県・広島県・岡山県に同時対応した平成30年の西日本豪雨等の激甚災害、令和6年1月に発生した能登半島地震における災害派遣及び中国地区内で発生した鳥インフルエンザに対する防疫災害対応等、様々な任務を行ってきました。
 また、平成13年に発生したアメリカ同時多発テロを契機としたテロとの戦いにおいて、陸上自衛隊がイラク復興支援隊を派遣して22年目を迎えますが、第13旅団においても、平成15年以降、米軍施設での訓練、警察との共同訓練を開始し、着実な訓練の積み重ねにより、連携要領の向上を図るとともに、相互の信頼関係を強固に構築してきました。
 年々国内外情勢が緊張感を増す中、国内の自衛隊の活動に係る態勢が整いつつあります。国民の皆様からの自衛隊に対する期待が高まる中、肝心の我々自衛官がどうあるべきなのか。一言で言えば「覚悟」が求められていると思います。いつ、何が起こっても、冷静にそれを受け止め、厳しい訓練の成果を生かして、国の平和のため、国民の皆様の安全のため、事に臨んでは危険を顧みず覚悟をもって任務完遂して参ります。
 令和7年も第13旅団は、引き続き個人そして組織として任務を完遂するため、統率方針を「部隊を強く、隊員を幸せに」とし、要望事項を「励もう」「健全・安全」として、あらゆる訓練に励み、これからも地域の皆様と共に歩み続けます。どうぞ変わらぬご支援・ご協力を改めてお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

儀仗を受ける今村旅団長

新年の挨拶 広島県防衛協会会長

 令和7年の新春を迎え、謹んでお慶びを申しあげます。
 平素より、広島県防衛協会の活動にはご高配を賜り厚くお礼申しあげます。
 さて、昨今のわが国を取り巻く安全保障環境は、中国の急速な軍事力増強と尖閣諸島を含む東シナ海や太平洋などの海域における軍事行動の活発化、ロシアによるウクライナ侵略の長期化及び北方領土を含む極東地域での活発な軍事活動、北朝鮮による度重なる弾道ミサイルの発射や核開発を加速させる言動など、先行きが見えない不安定要因が先鋭化しており、緊張が高まっています。
 また、サイバー攻撃による通信・重要インフラの妨害やドローン技術を用いた兵器の開発など、従来の軍事力の枠に収まらない領域においても軍事的脅威が顕在化しております。
 こうした情勢において、国際社会の平和と安定した秩序を実現するためには、近隣諸国間との相互理解と信頼関係をより強固なものとし、安全保障環境を整えていく取組みが重要になります。
 陸上自衛隊第13旅団におかれましては、中国5県の防衛・警備に加え、国際平和協力活動及び災害派遣等、多様な役割に迅速に対応することができるよう、日々研鑽を積まれていることと存じます。
 日頃より懸命に任務を遂行されている隊員の皆様に心から感謝申しあげます。
 今後とも今村武旅団長を中心に、活力あふれる精強な部隊として、厳正な規律の下、国家防衛という崇高な任務の遂行を通じて、地域住民、国民から広く頼られ、愛される存在となられることをご期待申しあげます。
 私ども防衛協会といたしましても、広島県隊友会並びに広島県自衛隊家族会など自衛隊協力団体と連携し、自らの国は自らで守るという信念のもと、地域住民や企業に対し、より正しく自衛隊の重要性や国土防衛に対する理解が得られるよう、誠意努力していく所存でございます。
 結びに、厳しい環境下で各地における国際平和協力活動や国内での災害救助活動や訓練に邁進されております第13旅団の皆様に敬意を表するとともに、今後ますますのご発展と、隊員並びにご家族の皆様のご多幸とご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

89式小銃射撃(第8普通科連隊)

新年の挨拶 広島県隊友会会長

 第13旅団の隊員の皆様、ご家族の皆様、協力団体の皆様、そして地域の協力者の皆様、新年明けましておめでとうございます。皆様には、穏やかに正月を迎えられたことと思います。
 コロナウィルス感染症も5類扱いとなって1年、国内では日常が戻りつつありますが、国際社会では、ウクライナ情勢、パレスチナ情勢、シリア情勢等いずれも先を見通すことができず、安定には程遠い状況が続いています。
 東アジアにおいても、止むことのない中国の力による現状変更の試み、予測不能な北朝鮮の行動に加えて、能登半島の地震・豪雨災害に見られるように、依然として自然災害への対応も予断を許さず、自衛隊の役割は一層重要性を増しています。
 国内では、このような状況を目の当たりにして、改めて防衛体制の強化が図られようとしていますが、体制強化の骨幹となる隊員の募集は、これまでにないほど厳しく、結果、部隊は低充足下の活動を強いられる状況が続いています。
 私たち隊友会は、自衛隊のOBが、陸・海・空を問わず、階級の別なく、等しく集う公益社団法人で、中国5県には約6,000名もの会員がおります。日頃から、第二の人生を過ごす地域ごとに集まって活動をしていますが、中でも、自衛隊の真摯を地域の方たちに伝えること、地域の防災活動等に協力すること、現職の皆さんの活動を側面から支援すること、とりわけ隊員の募集への協力を大切な役目として、今後も地道に活動を続けたいと思っております。皆様も、リタイア後は是非ご参加ください。お待ちしております。
 年頭にあたり、この一年が、皆様にとって実り多き年でありますよう心から祈念し、ご挨拶といたします。

行事全般説明

新年の挨拶 広島県自衛隊家族会会長

 今村武第13旅団長初め隊員の皆様、ご家族の皆様、自衛隊協力団体の皆様、新年明けましておめでとうございます。平素より公益社団法人自衛隊家族会広島県自衛隊家族会(以下自衛隊家族会)の活動に、ご高配賜り厚く御礼申しあげます。
 我々自衛隊家族会は、自衛官の家族を中心として組織された、自衛隊を応援する公益社団法人です。「隊員に最も身近な存在であることに誇りを持ち、力を合わせて自衛隊を支える」というスローガンを掲げて、広島県防衛協会、公益社団法人隊友会広島県隊友会などの自衛隊協力団体と、連携・協調を図りつつ活動しております。
 昨年は、元旦から能登半島地震が発生し、こころ落ち着かぬ年明けでした。地震直後第13旅団は災害地である能登に出動し、昼夜を問わず人命捜索救助、生活支援、物資輸送、孤立集落の解消に向けた避難支援等、懸命に活動されました。本来であれば家族団らんの正月にもかかわらず、被災地能登のために力を尽くして下さりありがとうございました。
 国内外では、日本初のJAXA探査機の月面着陸成功、日経平均株価はバブル期の最高値(38,915円)超え、パリ五輪では過去最多メダル45個の獲得、大谷翔平メジャー史上初の50-50の快挙、などの喜ばしいニュースもありました。方や、中国共産党軍による領空・領海侵犯、北朝鮮軍参戦など、憂慮すべき事態も起きております。
 さて、本年や如何に。
 日本を取り巻く変化の大きな要因としては、トランプ米国大統領の任期が始まり、その政策が世界に様々な影響を与えていくことでしょう。北朝鮮を引き入れたロシアの軍事侵攻は未だ終結の兆しが見えず、イスラエルとハマス・ヒズボラの軍事衝突は周辺地域を巻き込んで重大な混乱を拡大させています。また、中国覇権主義の威圧的な振る舞いは衰えず、台湾有事へとジワリジワリとにじり寄ることが危惧されます。トランプ大統領の予測不能な決断と強硬な姿勢が混沌とした現状の打開へ好転することを期待したいものです。
 今年は「乙巳(きのとみ)」の年です。「乙」は困難があっても紆余曲折しながらも進み、しなやかに伸びる草木を現し、「巳」は脱皮し成長する蛇から再生と変化を意味しているとのこと。この二つから、今年は、重ねた努力・苦労が実りを結び始め安定していく年、たくさんの人が成長の年となる事でしょう。
 第13旅団は、厳しい鍛錬のもと、人の和を大事にすることで、強い組織を構築され、「百万一心」を合言葉に任務を完逐されています。自衛隊家族会は、自衛隊を、そして第13旅団を応援します。本年は隊員の皆様一人ひとりが実り多き飛躍の年となりますよう祈念して、年頭のご挨拶といたします。   

新年の挨拶 第13旅団最先任上級曹長

 謹んで新春をお祝い申し上げます。
 新しい年が始まる事に、身が引き締まる思いが満たされております。

 旧年は能登半島地震をはじめとして、風水害等による種々の災害にみまわれた1年でありました。その中でも第13旅団の隊員は国民の期待に応えるため、日々最善を尽くし災害復興に尽力してまいりました。またあらゆる任務に対応するため、昼夜を問わず日々訓練に励み、困難を乗り越え、旅団一丸となって目標に向かって進化していった1年でもありました。
 そうした活動を私達が憂いなくできたのは、隊員御家族皆様からの支えがあったからこそと心から感謝しております。私達が日々職務に専念できるのも、皆様の御理解と御支援があることと実感しており、本年も隊員の背中を支えて頂きますようお願い申し上げます。
 本年の干支は「乙巳(きのとみ)」と呼ばれ、「成長や変革」の年と言われております。飛鳥時代の645年に中大兄皇子と中臣鎌足らによる蘇我氏打倒で有名な一連の政治改革を「大化の改新」と呼ばれておりますが、「乙巳の変」が起源となっております。
 「乙」は困難があっても紆余曲折しながら進み、しなやかに伸びる草木を表し、「巳」は再生と変化を意味しており、この2つの組み合わせである「乙巳」には、「努力を重ね、物事を安定させていく」ということを表していると言えます。
 第13旅団の准曹士隊員の最上位者として、「乙巳」の年の言われにあるよう、隊員が困難を乗り越えて新たな段階へ進むことを図るべく、各部隊の最先任上級曹長等と連携し、旅団精強の一助となるよう精進してまいります。
 本年も第13旅団への皆様からの更なる御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、本年が皆様にとって幸多き年になりますことを御祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
 百万一心