第43回定期演奏会
旅団は2月8日(水)及び2月11日(土)、第13音楽隊第43回定期演奏会を岩国市(山口県・岩国市民文化会館)、広島市(広島県・広島文化学園HBGホール)において実施しました。
本演奏会は、米海兵隊第3海兵機動展開部隊音楽隊との共演により、岩国公演1回、広島公演は昼、夜の2回公演を行いました。
公演には国会議員をはじめとする首長もご臨席され3回公演で約2500人の聴衆を集めました。
両国国歌を吹奏
第1部(第13音楽隊)
第2部(米海兵隊第3機動展開部隊音楽隊)
映像で米海兵隊との訓練の様子を紹介
第3部(合同演奏)共演では「翼をください」を両国の音楽隊員が熱唱
旅団重迫撃砲競技会
旅団は2月中旬、あいば野演習場において旅団重迫撃砲競技会を実施しました。
結果は、悪天候の中、日頃の練成成果を十二分に発揮した第8普通科連隊が栄光に輝きました。
吹雪の中の射撃
拉縄(りゅうじょう)による射撃
りゅう弾の装填
優勝した第8普通科連隊
旅団装備改善提案発表会
旅団は1月30日、海田市駐屯地において旅団装備改善提案発表会を実施しました。
改善提案を旅団長に発表
改善提案を旅団長に発表
警察との共同訓練
第17・46普通科連隊及び第13特科隊はそれぞれの県警察と共同訓練を実施し、共同対処能力の向上及び連携強化を図りました。
警察先導による輸送訓練(第13特科隊)
指揮官の認識の共有(第17普通科連隊)
各種事態を想定した総合訓練(第46普通科連隊)
オープンキャンプ
旅団は2月21日(火)、海田市駐屯地において、今春入隊予定者に対し、第2回オープンキャンプを開催し、陸上自衛隊の仕事や職種を紹介しました。
GICSS訓練見学
隊員との懇談
整備工場見学
広島県副知事 部隊訪問
旅団は1月27日、広島県玉井優子副知事の表敬及び部隊訪問を受け、旅団及び駐屯地の概況の説明、生活環境の視察及び航空機の体験搭乗を行いました。
概況説明
駐屯地周辺地域の説明
体験搭乗
米海兵隊との交流会
第13飛行隊(山口・防府)は、米海兵隊岩国航空基地所属の隊員と交流会を行い、親睦を深めました。
毛利庭園や防府天満宮等の研修、茶道体験を通じてと日本の心や文化を肌で感じていただきました。
概況説明
駐屯地周辺地域の説明
体験搭乗
「ABC」
第13後方支援隊長
山下 公一1佐
略して「ABC」これは、「あたりまえのことを」を「ぼんやりしないで」「ちゃんとやれ」という意味で、航空自衛隊のOBでもあり、元早稲田大学教授の黒田勲氏が、航空事故調査委員会の委員長を勤めていた時に「安全のABC」として提唱したもので、一度は耳にしたことのある有名な言葉だと思います。
航空事故を調査してみると、事故のほとんどはヒューマンエラーに起因しており、結局、やるべきことをやっていない。締めるべきネジを締めていないということがあるから事故が起こるのだということを氏は世に訴えかけました。
私は、もう10年以上も前のことですが、この言葉を初めて聞いたとき、すっと腑に落ちる感覚を持ったことを覚えています。その時、「ABC」は、航空安全に限らず、どのようなことにも通用することだと私は考えました。人間としての「ABC」、社会人としての「ABC」、陸上自衛官としての「ABC」、家庭では親として、夫としての「ABC」等々、私たちは人生において数多くの役割が書かれた帽子を被っておりその役割の一つ一つにA、あたりまえのことがあり、B、それをぼんやりしないで、C、面倒くさがらずにちゃんとやることが重要なんだと。そして、この「ABC」をしっかりとやらないと、致命傷を負うような事案へと繋がる。私は、経験上そういうことをたくさん見てきました。そう、この「ABC」をなめてはいけないのです。
また、この「ABC」は万が一事故が起こった際の原因分析の視点としても活用できると思います。A、当たり前のことを知っていたのか? B、ぼんやりしていたのではないか? C、ちゃんとやらなかったのではないか?の三つの視点です。
防衛力の抜本的な強化が推進され、防衛省・自衛隊が国民から大きな注目を集める今、我々が、日々任務を遂行するに当たっては、しっかりと足元を固めることが必要であり、常にどんな場面においても、この「ABC」を全うしていきたいものです。
「己の技量を直視して見栄を張るな 技量の過信は、事故の基である。」
第13飛行隊
先任上級曹長
松原 巧 准尉
令和4年度も残りわずかとなってきましたが、第13旅団の皆様いかがお過ごしでしょうか?「今年度の成果をまとめ来年度のスタートも準備万端」「あともう少し時間が欲しい…」人それぞれだと思いますが、気持ちを新たに清々しく新年度をスタートさせてみてはいかかでしょうか。さて私、松原准尉は令和4年4月、第13飛行隊先任上級曹長に上番し、間もなく1年が経とうとしています。今回、記事を投稿するにあたり私が常日頃から心掛けている「己の技量を直視して見栄を張るな 技量の過信は、事故の基である。」という言葉を紹介させて頂きます。
我が第13飛行隊は、朝礼前後、日々飛行訓練の認識統一を行うため航空操縦士、整備員及び通信員による飛行命令下達が実施されています。この命令下達に私はいつも参加するようにしています。日々の部隊の状況と特質(朝礼参加だけでは状況の把握はできますが、特質までは把握できないと感じているので)、指揮官の方針・指針を把握できる貴重な場面と認識しているからです。この命令下達の中で、最後に必ず航空操縦士による飛行十訓が唱和されています。(詳しく知りたい方はGoogle検索してみてください。)この十訓の5項目にあるのが皆さんに紹介したい冒頭の言葉です。
「己の技量を直視して見栄を張るな 技量の過信は、事故の基である。」特にベテランという領域に達している隊員の皆様、この言葉を繰り返し唱えてみてください。飛行に関することだけでなく、日常生活及び普段の教育訓練、隊員の指導を実施する際にとても役立つ言葉だと思いませんか。自衛官生活も含め、長い自らの経験から各種根拠、基本事項があると分かっていながら「こうやれば大丈夫だ」「とりあえず俺の言うことを聞いておけ」と考え物事にたずさわることはありませんか。私はこの飛行十訓5項目をはじめて聞いた時「はっ」と我に返ったと同時に胸をグサッと一突きされた感覚になり、そう言えば・・と過去の失敗と挫折、それに至った原因と背景が目に浮かんできました。先任上級曹長という立場上、自分の考えに信念を持って発言し、物事を実行しなければならないのですが、この言葉に出会ってから「今の発言、実行に驕りはなかったか」と常に振り返るようにしています。
終わりになりますが、人は皆、素直な心で生まれてきますが、齢と経験、成功体験を重ねるごとに良い面、悪い面も含め我欲に縛られ、自分の都合のいい方向に物事を考えがちになるのではないかと私は感じています。今回紹介した「己の技量を直視して・・」この言葉の意味、解釈を皆様の好みにアレンジして、日常の心構えの参考として頂ければ幸いです。
自反 第46普通科連隊第3中隊
1 沿 革
昭和45年 1月 第46普通科連隊第3中隊仮編成(山口駐屯地)
3月 海田市駐屯地へ移住
昭和52年 7月 106無反動砲射撃競技会(優勝)
9月 小火器射撃競技会、銃剣道競技会、持続走競技会(三冠達成)
昭和53年 1月 81迫撃砲射撃競技会(優勝)、新春ソフトボール大会(優勝)
昭和52年度は隊務優秀・全ての競技会を優勝し、パーフェクトを達成
昭和53年 6月 3中隊初の北海道機動特別演習
平成13年 12月 FTC連隊初参加(中隊長 末吉3佐(現 末吉陸将))
平成20年 2月 軽装甲機動車 配備
平成27年 8月 派遣海賊対処行動支援隊(ジブチ)
2 第3中隊シンボルマーク「達磨」由来
(1) 達磨の目入れに深い意味
「達磨」といえば一般的に選挙での勝利祈願や大学受験での合格祈願の際に用いられ、向かって右側の目
(達磨の左目)を入れて願掛けをします。
しかし3中達磨は違います。任務は必ず達成しなければならないため達磨の右目に入れています。
任務達成に向かってどれだけ努力・精励できたかのプロセスを大切にし、計画に囚われず、その場の状況
判断に応じて適切な手段を講じる臨機応変性・柔軟性という意味も込められています。
(2)七転八起
失敗してもその度立ち上がり、めげずに努力するという意味です。また人生には浮き沈みがあるように、
誰かが転んだ時は中隊みんなで激励し、三ツ矢の教えと同様どんな時も折れることなく、みんなで力を合
わせて乗り越えていけるように一致団結の意味も込められています。
シンボルマーク
第13戦車中隊
大平 蒼汰 1士
大平1士は令和4年3月に一般陸曹候補生として入隊し、新隊員前期を松山駐屯地、後期教育を日本原駐屯地で過ごした後、第13戦車中隊に着隊、現在は戦車手(装填手)として活躍しています。
Q1 自衛隊に入隊したきっかけは?
ニュース等で自衛隊の災害派遣活動を見る機会が多く、就職活動をしていた時「人の役に立ちたい」と思い自衛隊という選択が浮かびました。
Q2 なぜ機甲科を希望したか?
自衛隊と言えばやはり戦車のイメージが強くあり、自分も乗りたいと思ったから。
Q3 学生時代の部活動は?
ハンドボール部
Q4 機甲科部隊に入って苦労したことは?
戦車の取扱要領、整備等(カタピラ部分の交換や塗装)初めての作業が多いので楽しい反面大変でした。
Q5 自衛隊を目指す人に助言をお願いします。
初めは集団生活等で慣れないことが多く不安だなと思うかもしれませんが、同期が助けてくれるので何も心配はありません。
Q6 あなたの自慢を教えてください。
気配りという部分ではだれにも負けません。
Q7 自衛隊での一番の思い出は?
新隊員教育期間が一番の思い出です。初めは続けていけるか不安でしたが班長や同期に助けられ乗り切ることができ、その時続けてよかったと思いました。
岡山県隊友会 一宮支部長
蜂谷 晃則
私は、令和4年12月10日(土)に陸自・隊友会・遺族会等と合同で 実施した岡山陸軍墓地の清掃に参加しました。
岡山陸軍墓地は、岡山市北区津高(三軒屋駐屯地の西1.5km)の約16,000㎡の敷地に満州事変から支那事変までの戦没者517柱が眠るとともに、「大東亜戦争戦没者慰霊碑」等4基の慰霊碑が建っています。
当日の参加者は、三軒屋駐屯地の有志24名、岡山県隊友会4名、遺族会等の方2名の30名で、実施しました。清掃は、草刈り機等による草刈り、落ち葉拾い等で、天候も良く、かつ、参加者が皆熱心に作業を行ったので、約1時間半で作業は終わりました。
私は、支部長に上番してから6年間この作業に参加しています。また、 ここに眠っている若い兵隊さんの3倍ほど生きさせてもらっているので、身体が許す限りは、毎年実施される清掃に参加したいと思います。