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新年のご挨拶 第13旅団長

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
陸上自衛隊は創隊73年を迎えました。昭和から平成そして令和に至る我が第13旅団の歴史を振り返ると、昭和25年の警察予備隊創隊時に第3・第4管区隊として発足。陸上自衛隊発足後の昭和37年に第13師団となり、第2混成団の新編等による改編を経て、平成11年、安全保障環境の変化への対応の魁として、陸上自衛隊初の旅団改編により第13旅団となりました。
この間、平成4年には陸上自衛隊として初めてのPKOとなるカンボジアでの国際平和維持活動に42名の隊員を派遣する等、数々の国際貢献活動に対応するとともに、各種災害への対応として、平成26年広島土砂災害、平成30年島根地震、山口県・広島県・岡山県に同時対応した平成30年の西日本豪雨等の激甚災害、昨年の岡山県、鳥取県及び広島県における鳥インフルエンザへの対応等、様々な任務を行ってきました。
また、平成13年に発生したアメリカ同時多発テロを契機としたテロとの戦いにおいて、陸上自衛隊がイラク復興支援隊を派遣して20年目を迎えますが、第13旅団においても、平成15年以降、米軍施設での共同訓練、警察との共同訓練を開始し、20年に亘る着実な訓練の積み重ねにより、連携要領の向上を図るとともに、相互の信頼関係を強固に構築してきました。
年々厳しさを増す現在の安全保障環境下において、米軍との強固な信頼関係の構築、警察・消防・海上保安庁等各関係機関、自治体及び各指定公共機関との連携要領の構築は、任務達成のため、非常に重要だと考えております。
本年2月には、山口県岩国市及び広島県広島市において、初めて在日米海兵隊軍楽隊との合同演奏による第13音楽隊定期演奏会を開催いたします。
令和5年も第13旅団は、これまでの旅団の歴史を受け継ぎ、時代の変化を見据えて日々「進化」し続けるとともに、決意を新たに、旅団の理念「百万一心」の下、任務に邁進致します。
地域の皆様、第13旅団を応援して頂いている皆様におかれましては、引き続き、温かいご声援、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
「百万一心」

第13旅団長

第13旅団長
陸将補
松永康則

新年のご挨拶 広島県防衛協会会長

令和5年の新春を迎え、謹んでお慶びを申しあげます。
平素より、広島県防衛協会の活動にはご高配を賜り厚くお礼申しあげます。
さて、昨今のわが国を取り巻く安全保障環境は、北朝鮮による度重なる弾道ミサイルの発射や核開発を加速させる言動、そしてロシアによるウクライナ侵攻などにより緊張状態が続き,不測の事態を誘発しかねない危険性が高まっています。
また、人工知能などの技術の活用による戦闘の無人化や省人化、情報通信ネットワークに対するサイバー攻撃といった従来の軍事力に限られない領域においても、軍事的脅威が顕在化しつつあります。
こうした情勢において、国際社会の平和と安定した秩序を実現するためには、近隣諸国間との相互理解と信頼関係をより強固なものとし、安全保障環境を整えていく取組みが重要になります。
そして、本年5月にはG7広島サミットが開催されます。緊迫する世界情勢の中、被爆地広島において首脳会議が開催されることは、大変意義深いものであり、平和に向けたメッセージを世界に発信していくための大変重要な機会になるものだと存じます。
陸上自衛隊第13旅団におかれましては、中国県の防衛・警備に加え、国際平和協力活動及び災害派遣等、多様な役割に迅速に対応することができるよう、日々研鑽を積まれていることと存じます。
日頃より懸命に任務を遂行されている隊員の皆様に心から感謝申しあげます。
今後とも松永康則旅団長を中心に、活力あふれる精強な部隊として、厳正な規律の下、国家防衛という崇高な任務の遂行を通じて、地域住民、国民から広く愛される存在となられることをご期待申しあげます。
私ども防衛協会といたしましても、広島県隊友会並びに広島県自衛隊家族会など、自衛隊協力団体と連携し、自らの国は自らが守らなければならないという信念のもと、地域住民や企業に対し、自衛隊の重要性や、国土防衛に対する意識の高揚を図るため、誠意努力する所存でございます。
結びに、厳しい環境下で各地における国際平和協力活動や国内での災害救助活動や訓練に邁進されております第13旅団の皆様に敬意を表するとともに、今後ますますのご発展と、隊員並びにご家族の皆様のご多幸とご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

広島県防衛協会長

広島県防衛協会長
池田 晃治 氏

新年のご挨拶 広島県隊友会会長

第十三旅団の隊員の皆様、ご家族の皆様そして協力団体の皆様、新年明けましておめでとうございます。相変わらず自粛を促される年明けとなりましたが、隊員の皆さんは、穏やかに正月を迎えられたでしょうか。
四年目に入ったコロナ感染症。未だ収束を見通すことができず、自粛疲れもあってか「共存止む無し」が世の大勢になりつつあるようです。
一方、我が国周辺では、北朝鮮の度重なる弾道ミサイルの発射。中国の尖閣諸島への領海侵侵入や台湾周辺海域での軍事演習等示威行動が後を絶たず、安全保障環境は一段と厳しさを増しています。
そして、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻。歴史的経緯があるにせよ、自国の意向にそぐわないからと言って他国を力ずくで屈服させようとする蛮行が、このご時世この国際社会で現実に起こったことに、多くの国々が多くの人々が驚愕したことを思い起こします。
侵攻から間もなく一年。軍事力で劣勢に立つウクライナ側の厳しい戦いが続いていますが、これまでの報道を通じて強く印象に残っているのは、祖国をまもる戦いに国民が挙って身を投じていることです。老若男女を問わず、銃を手に取るかどうかは別にして。
国内では、危機意識の高まりを受け、我が国の安全保障体制、防衛体制を一から見直す動きが始まっていますが、同時に、国民一人一人の啓発も忘れてはならないでしょう。厳しい任務に当たる隊員の皆さんにとっても、国民の支持と支援は何よりの支えになるのですから。
私たち隊友会は、自衛隊のOBが、陸・海・空を問わず、階級の別なく、等しく集う公益社団法人で、中国五県には約七千名もの会員がおります。
日頃から、第二の人生を過ごす地域ごとに集まって活動をしていますが、中でも、自衛隊の真摯を地域の方たちに伝えること、地域の防災活動等に協力すること、そして現職の皆さんの活動を側面から支援することを大切な役目として、今後も地道に活動を続けたいと思っております。
年頭にあたり、この一年が、皆様にとって実り多き年でありますよう心から祈念し、来年こそは、穏やかに正月を迎えられることを願い、ご挨拶といたします。

公益社団法人隊友会 中国地区担当執行役 広島県隊友会会長

公益社団法人隊友会 中国地区担当執行役 広島県隊友会会長
寺尾 憲治 氏

新年のご挨拶 広島県自衛隊家族会会長

第十三旅団の隊員の皆さん、明けましておめでとうございます。
それぞれ新たな抱負を胸に令和5年の新春を迎えられた事と思います。
さて、一見穏やかに見える新春ですが、昨年2月に始まったウクライナ戦争は、一向に終わりの兆しを見せることなく益々泥沼化の様相を呈しています。更に我が国周辺に於いては、北朝鮮による核及びミサイル開発の進行とその戦力化が一段と顕在化すると共に、覇権主義を強める中国の軍備増強も留まる様子はありません。又3年に渡るコロナ禍との闘いは、国を挙げてワクチン接種等の努力が払われたことにより、漸く「ウィズコロナ」の状態を維持するまでになったとは言え、まだまだ収束には程遠い状況です。
まさに我が国の現状は、国の安全保障から国民一人一人の生活に至る全てに渡って、誠に厳しい局面に対峙していると言わざるを得ません。
こうした中、政府は我が国の平和と独立を全うする為、国家安全保障戦略等の全面的な見直しを実施し、5年以内に防衛力の抜本的な強化を図る方針を決断致しました。この新しい大方針は、自衛隊にとり新しい時代の幕開けを意味します。自衛隊に課せられる任務の更なる拡充は無論の事、国民の自衛隊に対する期待も、今にも増して高まる事は必然でしょう。第13旅団隊員の皆さんは、こうした「防衛元年」とも言える新しい時代の幕開けに当たり「百万一心」のスローガンの下、更なる部隊の「精強と即応」を目指し、日々努力を重ねるとの決意を新たにされている事と思います。隊員の皆さんに、改めて大きな声援を送ります。頑張って下さい。
令和5年の新春に当たり、中国5県の「自衛隊家族会」は、「ウィズコロナ」の中に於いても、「隊員に最も身近な存在である事に誇りを持ち、力を合わせて自衛隊を支える」とのスローガンを掲げ、他自衛隊支援団体との連携を取りつつ地道に活動を続けて参る所存です。
第13旅団隊員の皆さん一人一人に取りまして、「防衛元年」に当たる本年が更なる飛躍の年となりますよう重ねて祈念申し上げますと共に、「自衛隊家族会」に対しまして、変わらぬご指導・ご鞭撻をお願い申し上げ新年のご挨拶といたします。

公益社団法人自衛隊家族会中国地域協議会会長広島県自衛隊家族会会長

公益社団法人自衛隊家族会 中国地域協議会会長 広島県自衛隊家族会会長
福谷 薫 氏

新年の挨拶 第13旅団最先任上級曹長

新年おめでとうございます。
皆様におかれましては新春を清々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。
新たな変異株が出現するなど依然として新型コロナウイルス感染症の流行が続くなかどのような任務を与えられても我々第13旅団の准曹士は更に団結し力を合わせ心を一つにして邁進することを誓います。
本年も旅団への更なるご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに本年が皆様にとって幸多き年になりますことをご祈念申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。

新年の挨拶 第13旅団最先任上級曹長

新年の挨拶 第13旅団最先任上級曹長
准陸尉
祇園 龍司

旅団訓練検閲

旅団は12月中旬、あいば野演習場(滋賀県・高島市)において旅団訓練検閲を実施し、第17普通科連隊の訓練練度を評価しました。
自由統裁で実施された本検閲において、第17普通科連隊はこの地域の晩秋に見られる気候「高島時雨」に負けることなく、対抗部隊である第8普通科連隊に対し、旅団の戦い方を具現化し、任務の完遂に邁進しました。

一致団結する第17普通科連隊

一致団結する第17普通科連隊

訓練開始式に臨む第3中隊

訓練開始式に臨む第3中隊

防御構想下達

防御構想下達

図上戦闘予行

図上戦闘予行

防御準備

防御準備

普戦協同

普戦協同

砲迫火力により敵の前進を阻止

砲迫火力により敵の前進を阻止

若い隊員の活躍

若い隊員の活躍

自反 第13旅団

今月は、「阪神・淡路大震災に伴う災害派遣」について紹介します。
第13師団は、1月17日午前6時50分、師団司令部及び隷下部隊に対して勤務態勢の強化を指示し、被災地の情報収集に努めるとともに、中部方面隊の指示に基づき、所要の災害派遣準備に着手しました。
同日午後5時30分、「平成7年度兵庫県南部地震支援に関する行動命令」を発令し、第13師団給水支援隊を編成して、第3師団の実施する災害派遣の支援を開始しました。
1月18日午前5時20分、更に勤務態勢を強化し、午前9時22分、第8普通科連隊を第3師団に増援させるとともに、午後3時35分、師団主力に対し、日本原駐屯地への推進を命じました。 1月19日午後1時45分以降、第17普通科連隊、第13特科連隊、第13戦車大隊及び師団前方指揮所を神戸市北区しあわせの村地区に推進させ、被災地における人命救助活動の準備、翌20日午前6時以降、神戸市兵庫区・長田区・須磨区において人命救助活動を開始し、第13師団は本格的な災害派遣へ移行しました。
じ後、人命救助活動を主体としつつ、1月21日以降、逐次西部方面隊からの医療・給水・給食・入浴支援隊、東部方面隊入浴支援隊及び北部方面隊入浴支援班の増援を受けて、1月23日以降、逐次に医療・給水・給食・入浴等生活支援を開始しました。1月28日、警察との共同により行方不明者の一斉捜索を実施、1月28日までに生存者4名、遺体・遺骨192体を収容して行方不明者の捜索をほぼ終了し、生活関連支援を主体とした救援活動に移行しました。

行方不明者捜索:灘区(第8普通科連隊)

行方不明者捜索:灘区(第8普通科連隊)

救援物資の運搬:北区(第46普通科連隊)

救援物資の運搬:北区(第46普通科連隊)

2月7日以降、中部方面隊の命令に基づき、一部をもって現生活関連支援を継続しつつ、第4施設団の行う倒壊家屋解体処理を支援し、残余の部隊はそれぞれの駐屯地において大規模余震対処への態勢を維持する長期支援態勢に移行しました。
3月17日午前7時、第13師団は支援活動を実施中でしたが、生活関連支援所要が著しく減少してきたことから、中部方面隊の命令に基づき、入浴・医療支援、通信支援、管理支援及び倒壊家屋処理支援のための一部の部隊を第3師団に配属させ、師団主力の災害派遣活動は終了することとなりました。

端末地輸送支援(第13特科連隊)

端末地輸送支援(第13特科連隊)

入浴支援(第13後方支援連隊)

入浴支援(第13後方支援連隊)

自反 第8普通科連隊

米子駐屯地の歴史

大正 8年 8月 陸軍飛行隊による野外演習
昭和13年 8月 旧逓信省航空局航空機乗員養成所開所 米子飛行場設立

米子航空機乗員養成所之碑

米子航空機乗員養成所之碑

昭和25年 8月 米子市議会が警察予備隊の駐屯を要請
     12月 舞鶴市(松崎キャンプ989名)
         呉市(広キャンプ15名)移駐
         旧逓信省航空局航空機乗員要請所跡地に警察予備隊米子駐屯部隊新編
昭和26年 5月  警察予備隊 普通科第8連隊発足

部隊正門(昭和26年)

部隊正門(昭和26年)

昭和26年の連隊旗

昭和26年の連隊旗

昭和27年10月 保安隊 普通科第8連隊発足
昭和29年 7月 陸上自衛隊 第8普通科連隊発足

砂浜での戦闘訓練(米子市安倍)

砂浜での戦闘訓練(米子市安倍)

昭和42年 11月 米子駐屯地部隊協力会発足(青砥 喜三郎)
昭和62年  8月  第13回米子がいな祭りに「万灯」初参加

米子がいな祭り「万灯パレード」

米子がいな祭り「万灯パレード」

平成13年     「三心の庭」 完成
平成30年     美保分屯地開設(中部方面航空隊)
令和 4年     米子駐屯地創設72年

米子駐屯地三心の庭を紹介
【三心の庭の経緯】
米子駐屯地にある三心の庭は、平成13年3月に着任された第30代駐屯地司令である小川清史1等陸佐が前勤務地の陸上幕僚監部において「誇り高き自衛官の心得」の作成に携わり、連隊本部前の庭を新しい3項目のテーマのイメージにできないものかと考えたところ、6月から米子高等技術専門校において、部外技能訓練の「造園課程」が開始され、その団結会の席において浅中先生にご相談申し上げたところ、学生の卒業時のテーマとして、「駐屯地の顔となり未来永劫にわたり記念となる庭造りをやりましょう」と設計に携わっていただくこととなり、浅中先生ご指導の下、造園学生21名のご尽力により同年9月に建立された。 ※この石碑には、青砥米子駐屯部隊協力会会長直筆による碑銘が刻まれその下に「挑戦・献身・誠実」を刻み、隊員の心の糧となっている。

三心の庭

三心の庭

spotlight

spotlight写真

第13施設隊
やま 香  か  士長

仁井山1士は令和3年4月に自衛官候補生として入隊し、新隊員前期を大津駐屯地、後期教育を海田市駐屯地で過ごした後、第13施設隊に着隊、現在は架橋手として活躍しています。

Q1 自衛隊に入隊したきっかけは?

災害派遣で自衛隊の方々の一生懸命職務に従事する姿や活動を見て、私も自衛隊の一員となって国民の役に立ちたいと思ったからです。

Q2 なぜ渡河器材小隊を希望したか?

この小隊でしかできない07式機動支援橋による架設を実施したかったからです。

Q3 学生時代の部活動は?

バドミントン部です。

Q4 あなたの自慢を教えてください。

誰よりも「やる気」「元気」「笑顔」があることです。

Q5 自衛隊での一番の思い出を教えてください。

掩体構築訓練で苦労しつつも小隊全員で力を合わせて完成させたことです。

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