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みつや表紙

第13旅団創立23周年・海田市駐屯地創設72周年記念行事

旅団は10月23日(日)、海田市駐屯地において第13旅団創立23周年・海田市駐屯地創設72周年記念行事を挙行し、感謝状贈呈式、観閲式、観閲行進、観閲飛行及び祝賀飛行を実施しました。

観閲行進

観閲行進

駐屯地司令感謝状贈呈式

駐屯地司令感謝状贈呈式

旅団長感謝状贈呈式

旅団長感謝状贈呈式

巡 閲

巡 閲

旅団長式辞

旅団長式辞

観閲行進

観閲行進

観閲飛行

観閲飛行

祝賀飛行

祝賀飛行

令和4年度観閲式 式辞
本日ここに、国会議員の皆様、各自治体の長、議会議長及び議員の皆様、防衛協会、家族会及び隊友会の皆様、関係機関及び協力企業の皆様はじめ、多数のご来賓のご臨席を賜り、第13旅団創立23周年及び海田市駐屯地創設72周年記念行事を実施できますことは、全隊員の喜びとするところです。そして、旅団の前身である第13師団創立60年の良き日を迎えることができ、諸先輩及び中国五県の地域の皆様に深く感謝を申し上げます。
さて隊員諸君、本日、三年振りに観閲式を実施できることを皆とともに喜びたいと思います。
ここで改めてわが旅団の歴史を思い起こしてください。
60年前の昭和37年、キューバ危機に象徴されるように、東西冷戦の緊張状態が高まる中、中国地区の重要性に鑑み第13師団は誕生しました。師団は北海道への機動演習をはじめとする訓練を重ねて抑止力を強化する一方、昭和38年の豪雪に伴う山陰地方への災害派遣に従事する他、中国地区の300件を超える道路や小・中学校グラウンドなどの造成工事を行い、戦後復興や公共施設の環境整備に寄与しました。 そして、冷戦崩壊、湾岸戦争の勃発といった激動する国際情勢の中、国際平和協力法、いわゆるPKO法が30年前の平成4年に成立し、我が国として初めてPKOへ自衛隊を派遣することとなりました。
その魁として師団の42名の精鋭を含む第1次隊600名が内戦で荒廃したカンボジアに派遣され任務を完遂しました。30年たった今、当時、PKOの拠点であったタケオの町は、かつての面影もないほど発展を遂げているのに加えて、今やカンボジアは、アフリカなどの国々に合計800名の要員を派遣するPKOの人的貢献国になっています。
現在、インド・太平洋地域が世界の安全保障の焦点となっている中、2月24日にロシアによるウクライナ侵略が起こり、第二次世界大戦後最大の危機的状況になっています。我々はこのような情勢の下、諸先輩に「恥じない行動」をとらなければなりません。
隊員諸君、本日は、諸先輩への「敬意」と、県民への「感謝」、そして、あらゆる任務を完遂する我々の「決意」を確認する日です。引き続き、旅団の理念である「力と心をひとつにして任務を完遂する」という「百万一心」を合言葉に、精進を重ねて参りましょう。
ここで改めてご臨席の皆様にご挨拶を申し上げます。
我々陸海空自衛隊が任務を遂行するには、自治体、警察、消防、海上保安庁、地方整備局、総合通信局、NEXCO西日本の皆様や米海兵隊・米陸軍などの関係機関はもとより様々な分野の企業の皆様との連携が極めて重要です。どうか皆様におかれましては、我々の活動に対しこれまで以上のご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
最後に、ご多用中にもかかわらず、ご臨席を賜りました皆様の今後益々のご健勝・ご多幸を祈念して式辞とします。

「百万一心」
令和4年10月23日
 第13旅団長 陸将補 松永 康則

中国地区殉職隊員追悼式

旅団は10月22日(土)、海田市駐屯地慰霊碑において中国地区殉職隊員追悼式を厳粛に執り行い、殉職隊員93柱の御冥福をお祈りしました。

弔 銃

弔 銃

旅団長追悼の辞

旅団長追悼の辞

旅団隷下部隊、駐屯地所在部隊が参列

旅団隷下部隊、駐屯地所在部隊が参列

令和4年度中国地区殉職隊員追悼式 追悼の辞

本日ここに、国の防衛という崇高な職務を遂行中に殉職された93柱の御霊に対し、哀悼の誠を捧げます。
また、本追悼式にご臨席を賜りましたご遺族、国会議員の方々をはじめとする多数のご来賓各位に対し、厚く御礼申し上げます。
ご遺族の皆様におかれましては、大切な時を過ごされた愛するご家族を、ある日突然に失われた悲しみは、歳月が移ろいゆくとも薄れることは無いものとお察し申し上げます。我々は、今日まで深い悲しみと寂しさの中で、幾多の困難を乗り越えてこられた御遺族に敬意を表しますとともに出来得る限りのお力添えをさせて頂く所存です。
誠に残念なことではありますが、今年、新たに第10後方支援連隊の中村(なかむら)彰夫(あきお)2等陸尉が祀られることとなりました。
中村2尉は少年工科学校を卒業後、第10後方支援連隊第2整備大隊に配置され、昨年、晴れて幹部自衛官に任官した矢先、あいば野演習場に向かう途上、車長として乗車していた大型トラックの転落事故により、その職に殉じられました。
常に自分より他者を優先し、面倒見が良く、慕われる存在でした。このような有為な隊員を失ったことは陸上自衛隊にとって、そして我が国にとって、誠に大きな痛手であります。
93柱の皆様、陸上自衛隊は、発足から72年を迎え、国民から高い信頼を得ております。まさに今日の我々がありますのは、任務遂行中に殉じられた皆様のおかげであり、改めて感謝申し上げます。
現在我々は激動する国際情勢の渦中にあります。更に厳しい任務が与えられようとも、御霊のご意志を受け継ぎ、高い練度の保持に努め、任務を完遂する所存です。
このため、旅団の精神的支柱である「百万一心」を胸に、我が国の平和と独立のために尽くし、国民に信頼される第13旅団であり続けることをお誓い申しあげます。どうか我々を見守ってくださいますようお願い申し上げます。
最後になりますが、重ねて93柱の御霊が安らかに鎮まらんことをお祈り申し上げますとともに、御遺族のご健勝を心よりお祈り申し上げ追悼の言葉といたします。

「百万一心」
令和4年10月23日
 第13旅団長 陸将補 松永 康則

旅団訓練検閲

旅団は10月上旬、季節の変わり目で悪天候が続くあいば野演習場(滋賀)において旅団訓練検閲を実施し、第13後方支援隊、第13飛行隊、第13施設隊及び第13通信隊の訓練練度を評価しました。

FH70整備

FH70整備

患者救護

患者救護

ヘリコプター後送

ヘリコプター後送

患者後送

患者後送

射撃指揮所構築

射撃指揮所構築

軽門橋による車両輸送

軽門橋による車両輸送

ヘリボン

ヘリボン

有線構成

有線構成

アンテナ設置

アンテナ設置

HTC

旅団は9月から10月の間、矢臼別演習場(北海道)において北海道訓練センター実動対抗演習(HTC)に参加し、第46普通科連隊を基幹とした部隊が訓練を行いました。

指揮所活動

指揮所活動

索 敵

索 敵

勝どきを上げる連隊

勝どきを上げる連隊

部隊集合教育「レンジャー」

第8普通科連隊は9月5日(月)、米子駐屯地においてレンジャー教育を開始しました。今後数週間にわたりレンジャーとしての基礎を修得していきます。

長期間、様々な任務を遂行できる体力、精神力を向上

長期間、様々な任務を遂行できる体力、精神力を向上

レンジャー旗を授与(開始式)

レンジャー旗を授与(開始式)

トレーニングで全身の筋力を増強

トレーニングで全身の筋力を増強

米子駐屯地創設72周年記念行事

米子駐屯地は9月11日(日)、創設72周年記念行事を行いました。

大通りを堂々と行進

観客の前でヘリコプターからのリペリングを披露

観客の前でヘリコプターからのリペリングを披露

迫力ある空包射撃(摸擬戦)

迫力ある空包射撃(摸擬戦)

大人気戦車試乗

大人気戦車試乗

がいな万灯を堂々披露

がいな万灯を堂々披露

ホームページ教育

旅団は8月下旬、海田市駐屯地において中国地区内の広報担当者に対し、ホームページ教育を行いました。

教育後、早速駐屯地HPを更新する参加者

教育後、早速駐屯地HPを更新する参加者

慣れない言語に四苦八苦

慣れない言語に四苦八苦

映像担当者集合訓練

旅団は8月下旬、海田市駐屯地において各部隊の映像担当者に対し、撮影目的に応じた撮影要領の教育を行いました。

撮影した写真の処理要領を指導

撮影した写真の処理要領を指導

実際に撮影し要領を修得

実際に撮影し要領を修得

広島県総合防災訓練

旅団は8月30日、西風新都消防訓練場(広島県広島市)において行われた広島県総合防災訓練に参加し、防災関係機関との連携強化を図りました。

救助訓練

救助訓練

消防との連携

消防との連携

百万一心

隊長写真

「やるべきことをやる」
第17普通科連隊長
やまむろ 知  とものき1佐

昨年12月に連隊長として着任し、早いもので10カ月が過ぎようとしています。明治維新の胎動の地である山口の歴史と伝統、特に「文武両道」を受け継ぐこの山口駐屯地において、隊員の皆と共に日本一の連隊を目指し、日々練成しているところです。
さて、昨今の国際情勢や周辺国の情勢を踏まえると、山口県の地理的特性から、我が連隊の任務は重要度を増すものと認識しており、いざ有事とならばどんな困難な状況に陥っても、やるべきことをやり、不撓不屈の精神をもって国難に臨んでいく所存です。
このため、連隊長要望事項として「やるべきことをやる」を示し、連隊長として断固遂行するのは勿論のこと、中隊長等は中隊長等として、各隊員は各隊員としてやるべきこと、それぞれの階級や幹部・陸曹・陸士としてやるべきこと等、それぞれの職務や立場において、愚直に実行することを各隊員に要望しています。更に、家に帰れば、夫・妻・父親・母親・子等として、それぞれの立場がある中で、それぞれの務め、すなわち「やるべきことをやる」を期待しているところです。
今後も、第17普通科連隊が戦闘戦技訓練を始めとした新たな戦い方へ進化し続け、隊員が日々の隊務に充実感をもち幸せな人生を過ごせるよう、連隊長及び駐屯地司令として骨身を惜しまず、やるべきことをやる!

百万一心

隊長写真

「戦術(超)入門」
第8普通科連隊第3中隊長
さか 紀  のりみつ3佐

昨今の安全保障環境や科学技術の発展に伴い、近い将来の戦いは小部隊、特に分隊等の行動が戦闘の焦点となることが予測されており、今後、陸曹についても高度な戦術的思考が求められることが予期されます。
「いきなり戦術といわれても…」と思われる陸曹の皆さんも存在するかと思いますが、戦術的思考を身に着けることは、中隊長等の企図を正しく理解し、部隊の一貫性ある作戦行動を行うための基盤となります。部隊の一貫性ある作戦行動を行うための基盤となります。
戦術活動については、主として指揮官が実施する「任務分析」及び幕僚が実施する「幕僚見積」がありますが、本稿においては、戦術活動の入口となる「任務分析」に焦点を当てて記述します。戦術活動については、主として指揮官が実施する「任務分析」及び幕僚が実施する「幕僚見積」がありますが、本稿においては、戦術活動の入口となる「任務分析」に焦点を当てて記述します。
任務分析の手順を簡単に表すと、①自らの任務・地位・役割を明らかにして、②状況の特質を把握し、③「具体的に達成すべき目標」を案出するという流れになります。
例えば、あなたは中隊長から戦技教官(射撃担当)に指名され、「連隊射撃競技会で良好な成績を収められるよう準備せよ」と任務が与えられた場合、あなたの地位は「中隊射撃訓練担当者」、役割は「中隊射撃訓練の立案・実施」となるでしょう。
適切な「訓練の立案・実施」のため、次に考えるべきは「状況の特質」です。色々な考え方はありますが、一般的には「任務・地形・敵・我」に区分すると理解容易です。今回の例に当てはめると「任務」のうち、良好な成績とは具体的に何を表しているのか、「我」の射撃練度の現状や過去の競技会成果はどのようだったか、「地形(周辺環境として読替え)」として、射場や弾薬の配当はどの程度か、…等といった内容を具体化していきます。
以上の事項を総合的に分析・判断することにより、部隊が達成可能な「具体的に達成すべき目標」が見えてきます。
これらの考え方は、我々が日々生活を送る中でも迫られる様々な決断(「晩御飯は何にするか」から「恋人にプロポーズするか」に至るまで)にも応用可能であり、直感だけに依らない論理的思考により判断ミスを局限できます。まずは、「任務分析」を日常生活にも適用し、平素から戦術的思考力向上に役立てみませんか。(不明な点は、各部隊の幹部自衛官に聞いてみましょう。)

三矢の訓え

先任写真

「天才は有限、努力は無限」
第8普通科連隊第1中隊
先任上級曹長
かわ西にし 正 まさかず 曹長

皆さんは小原工(たくみ)選手をご存じでしょうか。2000年シドニーオリンピックにおいてトライアスロン競技に日本代表として出場した選手です。身長160cmと小柄ながら世界の選手に立ち向かった選手です。大会後に彼がインタビューで語った言葉に「天才は有限、努力は無限」という言葉がありました。
これは「努力は天才をも超える」ということを言っていました。恵まれない身体能力を克服し、世界に立ち向かった選手として、私はとても勇敢に感じており、同世代として、目標に掲げようと思いました。
自衛隊に入隊した当初は体力がなく、これで本当に不測事態に対して任務を遂行できるのか不安を抱いていました。任務を遂行するためには、常日頃からの体調管理は基より、パフォーマンスを発揮すべき時に如何に結果を出せるかが重要と考えます。そのために周到に準備(練成)し、予行(イメージ・調整)によりその練度を確認します。自分の練度が今どの位のレベルなのか、パフォーマンスがどの位発揮できるのかを把握することにより五十二歳の今でも第一線隊員として行動することができています。今でも自問自答しながら継続しています。だからこそ、この座右の銘を若年隊員に教育・普及し後輩育成に尽力してきました。その結果隊員にも向上心をもって努力を継続することの重要性を認識させることができたと認識しています。
努力には無限の力が宿っているという信念をもってこれからも任務完遂できるように自分自身日々精進するとともに、引続き若年隊員を指導して部隊の精強化に努めたいと思います。

先任写真

「六訓を通じた意識改革」
第46普通科連隊第2中隊
先任上級曹長
むら 裕 ゆういち 曹長

令和4年3月から先任上級曹長に上番し、今年度から資質の陶冶において中隊として取り組んでいる施策を紹介します。それは毎週月曜日の朝礼時に「第2中隊六訓」を唱和するとともにこれを事務所、各居室、共用場所等に掲示していることです。
施策のきっかけは、一般的に様々な服務事故事案の原因に当該隊員の資質不十分以前に心構えが備わっていないことが多く目につきます。そのため資質の涵養をするには隊員一人一人の意識を改革することが第一歩と考えこの六訓を掲げました。
六訓の内容は、「常に目標に向かえ」、「己を知れ」、「相手を知れ」、「常に思考を止めるな」、「常に判断し実行せよ」、「常に感謝せよ」です。常に向上心を持ち努力を継続、自ら考え行動し感謝の気持ちを持つという理想の姿を意識し実行できるように取り組んでいます。
まだ取り組み始めて半年ほどですが、感謝を口にする隊員が増えたり、小隊として積極的に共用場所を清掃する等、少しづつではありますが成果が表れているように感じます。
意識を変えることにより考え方→態度→行動→習慣が変わると言われています。最終的には人格、すなわち資質の涵養に繋がり、隊員個々の成長及び精強な部隊の育成に繋がると思います。他部隊においても施策等なければ参考にしてみてはどうでしょうか。

自反 第13旅団

今月は、海田市駐屯地三矢の訓え庭園にあるさざれ石とジャンボフェニックスについて紹介します。

1 さざれ石
第13師団の旅団改編に伴い、新生旅団の未来永劫に亘る発展を祈念した「さざれ石」と第13師団発足時に創作された詩文が彫られた記念碑は、隊員の総意に基づき建立されたものです。
銘板碑文は、「平和をばまもりたしと、くれしほこ、十三のたむろは生まれいでにけり」と書かれており、我が国の尊い平和を永遠に守るべく第13師団が創設されたという意味を表しています。
平成13年3月に除幕式を行い、その際、石碑下に100年後(2101年)開封予定のタイムカプセル(記念碑建立に賛同した隊員名簿、記念碑建立の趣旨、訓練等の写真等)が埋められました。

道路補修及び警備

2 ジャンボフェニックス
日本一の駐屯地をつくろうと環境整備に力を入れている海田市駐屯地に昭和49年5月18日、巨大なフェニックスが到着、正門警衛所前に植えられました。
このフェニックスは香川県善通寺市金蔵寺町の佐藤義男氏から送られたもので、高さ約5メートル、重さ約6トン、周囲は大人2人が手をつないでやっと届く大きさです。
また、この他に善通寺駐屯地から寄贈された「ミニフェニックス(高さ1メートル)」5本は売店前に植えられました。

防衛庁長官から大隊旗を授与

自反 第13特殊武器防護隊長

○第13特殊武器防護隊の歴史
最古の化学科部隊は保安隊時代の昭和28年に誕生し、現在の宇治駐屯地に臨時化学教育隊として編成されました。
その誕生から38年という時を経た今から31年前の1991(平成3)年3月29日陸上自衛隊11番目の化学科部隊として第13師団司令部付隊化学防護小隊が新編されました。
その後、国内では1995(平成7)年の地下鉄サリン事件、1999(平成11)年の東海村JCO臨界事故及び2011(平成23)年の福島第1原子力発電所事故といった特殊災害等が発生し、国外においては、2001(平成13)年のアメリカ炭そ菌事件、2002(平成14)年のモスクワ劇場占拠事件といった事件・事案が発生した激動の平成時代、2013(平成25)年に司令部付隊から独立して第13化学防護隊として新編、2014(平成26)年には生物偵察車の充足に伴い、第13特殊武器防護隊へ改編され現在に至ります。

平成2年3月化学防護小隊準備要員

平成2年3月化学防護小隊準備要員

平成26年3月第13特殊武器防護隊へ改編

平成26年3月第13特殊武器防護隊へ改編

○部隊の活動史
新編まもない1991(平成3)年9月、台風19号による大崎島災害派遣において除染車による給水支援を皮切りに、1995(平成7)年阪神淡路大震災における災害派遣では、水タンク車による神戸市での給水支援、2011(平成23)年福島第1原子力発電所に対する原子力災害派遣では、化学防護車を使用して原発敷地周辺までの放射線量のモニタリング、スクリーニング及び作業隊の除染活動、2016(平成28)年熊本地震における災害派遣では、粉塵飛散防止のための散水、給水及び入浴支援、2018(平成30)年の7月豪雨災害派遣に際し、粉塵飛散防止のための散水、給水支援及び公道の防疫支援等の隊の能力を最大限発揮し、様々な任務を完遂して民生の安定に貢献してきました。
また、2017(平成29)年度中国遺棄化学兵器発掘回収事業に1名が中華人民共和国に派遣され、国家的事業の任務完遂にも貢献しています。

福島原発周辺において放射線量をモニタリング

福島原発周辺において放射線量をモニタリング

粉塵飛散防止のため散水

粉塵飛散防止のため散水

spotlight

spotlight写真

第13後方支援隊
第2整備中隊
はん 良  りょう  士長

半田士長は、令和2年9月に一般陸曹候補生として入隊し、新隊員前期を松山駐屯地、後期教育を日本原駐屯地で過ごした後、第13後方支援隊第2整備中隊に着隊、現在は装輪車整備手として活躍しています。

Q1 自衛隊に入隊したきっかけは?

東日本大震災のボランティア、台風18号の復興ボランティアに参加したりするなかで、自分には自衛隊が向いていると思ったからです。

Q2 なぜ武器科を希望しましたか?

車が好きだから!!

Q3 学生時代の部活動は?

サッカー部(背番号11番、ポジションFW)

Q4 後方支援隊に入って苦労したことは?

自分自身少し人見知りのところがあるので、慣れるのに苦労しました。

Q5 自衛隊を目指す人に助言をお願いします。

優しい先輩方が笑顔で優しく教えてくれるので、不安があると思いますが大丈夫です。

Q6 あなたの自慢を教えてください。

どんな時も困っている人には「優しくする」「助ける」精神

Q7 自衛隊での一番の思い出は?

始めて戦闘服に袖を通したときの感動!!

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第13偵察隊
よこやま 航  こう  士長

横山航汰士長は、広島県出身の23歳。平成30年に入隊し、現在偵察隊の斥候員として活躍しています。

Q1 自衛隊に入隊したきっかけは?

東日本大震災や熊本地震などの大規模災害で人命救助活動等を実施している自衛官の姿をニュースで観て自分も世の中の役に立てる人になりたいと思い入隊を決意しました。

Q2 休日の過ごし方は?

妻と子供とドライブや外食をすることが好きです。

Q3 好きなスポーツは?

元高校球児で野球一筋です!

Q4 今後の目標は?

陸曹にいち早くなり、後輩隊員を育成し、尊敬される自衛官になることです!!

ベテランズコーナー

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鳥取県隊友会 理事役
ながはら 初  はつ

平成19年11月 自衛官を退職し、地元で勤務しつつ、勤務に是非必要と判断し、数々の資格を取得しました。
まず、退職後は漠然と倉庫管理の仕事につこうとフォークリフト・小型車両系建設機械(ユンボ)の講習修了証を取得しました。が、先輩から勧められ入社した建物管理会社(警備部門)では、施設警備業務2級、応急手当普及員、指導員(心肺蘇生の教育が出来る資格)、警備員指導教育責任者(警備員への教育が出来る資格)、施設警備業務1級を取得しました。約7年勤務し、自己都合で退職後、町役場に防災担当非常勤職員として採用され、平成28年10月の鳥取県中部地震を体験後、町職員の防災意識を高めようと、8名で防災士を受験し、全員合格しました。
年齢的なことから再度の勤務延長はせず、農業を志し、県外の自動車学校に合宿し、大型特殊自動車(トラクターの運転)、けん引(コンバインの運搬)免許を取得しました。
それぞれ、55才からでは厳しかったです。
この他、数々のボランティア活動に携わっています。町では、財産区議会議員(森林の整備、活用)、 民生・児童委員(現在2期終了間近)、集落の生産森林組合長、集落協定代表・水田営農組合長(現在任期中)などです。
また隊友会活動では、旧陸軍墓地(国府町)清掃ボランティアとして、長年に亘って守り続けられた地元ボランティア活動ではあるものの、年々高齢となる方々の一助になればと、現役自衛隊員(鳥取地本・8普連)と共に汗を流しています。鳥取市の防災訓練では、隊友会の文字入りジャンパーに身を包んだ東部の会員と共に、元自衛官の広報に努めております。
皆さんも、何時かは民間人となられるのですから、今日一日一日を大事に勤務し、貯金もして下さい。きっと役に立つ日が来ます。私の文章が、皆様の参考になれば幸いです。     

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広島県隊友会 安佐支部長
いしざわ 睦  むつ

私は、広島市出身の85才で、勿論原爆被害者であり、原爆遺家族(兄姉)です。
それがどうして自衛隊に入ったか?「家族を奪った憎っくきB29を撃墜するため」高射特科に入ったとあれば「カッコイイ」のですが、実は旧軍歴のある父親が「絶対制空権のあるアメリカ軍との共同作戦となる自衛隊には『勝ち戦』しかないので、毎日が楽しいと思う。入った方が良い」とのことで入隊し、結局、定年までお世話になりました。定年後は、在隊間に習得した英会話を活かし、海外の災害ボランティア6回と、国内のボランティア10回を務め、特に平成18年の安佐南区土砂災害では、安佐南区ボランティアセンターの全期間33日を務めました。県社協では「元自衛官とは全員災害派遣経験者」ととっております。退職後は、是非隊友会に入会して下さい。     

防衛省共済組合海田市支部共済車両 更新

防衛省共済組合海田市支部の共済車両が9月21日、平成15年5月以来約19年ぶりに更新されました。

大通りを堂々と行進

共済組合キャラクター「アイちゃん」と「ボーちゃん」がラッピングされた車両

共済組合キャラクター「アイちゃん」と「ボーちゃん」がラッピングされた車両