新年の挨拶 第13旅団長
第13旅団長
陸将補 松永康則
陸上自衛隊は創隊72年を迎えました。昭和から平成そして令和に至るこの72年間、我が第13旅団の歴史を振り返ると、昭和25年の警察予備隊創隊時に第3・第4管区隊として発足し、山口県において部隊として初の災害派遣であるルース台風に対応しました。陸上自衛隊発足後の昭和37年に第13師団となり、山陰地方を襲った昭和38年の豪雪に伴う災害派遣に対応するとともに、中国地方における道路・グランド・敷地造成を数多く行い戦後復興の一端を担いました。昭和56年、中国地方への防衛体制強化のため、これまで担任していた四国に第2混成団を新編し第13師団は中国地方に専念することになりました。
冷戦終結以降は、陸上自衛隊初の国際平和協力活動である第1次カンボジア派遣に対応しました。また、安全保障環境の変化への対応の魁として、平成11年、陸上自衛隊初の旅団改編をした後、第23次ゴラン高原派遣輸送隊、第4次ハイチ国際緊急援助隊、ジブチ派遣海賊対処行動支援隊警備隊といった国際活動に対応するとともに、近年激甚化する災害への対応として、平成26年広島土砂災害、平成30年島根地震、山口県・広島県・岡山県に同時対応した平成30年の西日本豪雨の任務を行ってきたところです。
現在の安全保障環境は厳しさを増しており、陸上自衛隊は、大改革を推進中です。これまで同様、時代の変化、特に科学技術の変化を見据えて「進化」し続けなければなりません。現代戦は統合運用を基本として陸海空に加えて宇宙・サイバー・電磁波といった領域で活動することが求められます。また、無人機やAI等の技術も急速に進んでいます。我々はこれらの動向を注視しながら日々「進化」することが重要だと考えております。
引き続き、我々第13旅団は、これまでの72年間の旅団の歴史を受け継ぎ、これからも旅団の理念「百万一心」の下、職務に邁進する所存です。
地域の皆様、第13旅団を応援して頂いている皆様におかれましては、令和4年も第13旅団は決意を新たに任務に邁進致しますのでどうか温かいご声援、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
「百万一心」
新年のご挨拶 広島県防衛協会会長
広島県防衛協会会長
池田晃治 氏
令和4年の新春を迎え、謹んでお慶びを申しあげます。
平素より、広島県防衛協会の活動にはご高配を賜っており厚くお礼申しあげます。
さて、わが国を取り巻く安全保障環境は、北朝鮮による度重なるミサイル発射や核開発、東シナ海や南シナ海などの海域における中国の軍事動向、そして台湾を巡る米中の対立など、不安定要因が先鋭化してきており、緊張が高まっています。
さらには、テクノロジーの進化により、宇宙空間における軍事的優位性の確保に向けた開発、情報通信ネットワークに対するサイバー攻撃といった新たな領域においても、軍事的脅威が顕在化しつつあります。
こうした情勢において、国際社会の平和と安定した秩序を実現するためには、近隣諸国間との相互理解と信頼関係をより強固なものとし、安全保障環境を整えていく取組みが重要になります。
加えて、国内においては、近年の気候変動も一因とされる自然災害が多発するなか、自衛隊による支援活動は、誠に頼もしく、国民からも大きな期待と信頼が寄せられているところでございます。
陸上自衛隊第13旅団におかれましては、中国五県の防衛・警備に加え、国際平和協力活動及び災害派遣等、多様な役割に迅速に対応することができるよう、日々研鑽を積まれていることと存じます。
日頃より懸命に任務を遂行されている隊員の皆様に心から感謝申しあげます。
今後とも松永康則旅団長を中心に、活力あふれる精強な部隊として、厳正な規律の下、国家防衛という崇高な任務の遂行を通じて、地域住民、国民から広く愛される存在となられることをご期待申しあげます。
私ども防衛協会といたしましても、広島県隊友会並びに広島県自衛隊家族会など、自衛隊協力団体と連携し、自らの国は自らが守らなければならないという信念のもと、地域住民や企業に対し、自衛隊の重要性や、国土防衛に対する意識の高揚を図るため、鋭意努力する所存でございます。
結びに、厳しい環境下で各地における国際平和協力活動や国内での災害救助活動や訓練に邁進されております第13旅団の皆様に敬意を表するとともに、今後ますますのご発展と、隊員並びにご家族の皆様のご多幸とご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
新年のご挨拶 広島県隊友会会長
公益社団法人隊友会
中国地区担当執行役
広島県隊友会会長写真
寺尾憲治 氏
第十三旅団の隊員の皆様、ご家族の皆様そして協力団体の皆様、新年のお慶びを申し上げます。
二年に亘ったコロナ禍も、ようやく終息の兆しが見え始めたようです。ただ新たな変異株による感染の再拡大も否定できず、相変わらず自粛を促される年明けとなりましたが、隊員の皆さん、穏やかに正月を迎えられたでしょうか。
昨年一年間を振り返ってみると、まさにコロナ禍とオリンピック。記憶もまだ新しいかと思いますが、大会の開催やワクチン接種に対するネガティブ報道が世を席巻する中、アスリートの皆さんや大会スタッフの皆さんの汗と涙と、そして何よりも、賢明な国民の皆さんの支えがあって、大会は成功裡に終わりました。心配された大会後の感染爆発も抑えられ、改めて、国民の皆さんの賢明さに意を強くしたところです。
一方、我が国周辺では、尖閣諸島への領海侵犯や台湾への圧力など中国の力による現状変更の試みが後を絶たず、安全保障環境は一段と厳しさを増しています。加えて、自然災害への対応も予断を許さず、自ずと自衛隊に対する期待は高まるばかりです。このような状況の中、自衛隊が国民の負託に応えるためには、国民の皆さんの支持と信頼が不可欠であり、厳しい任務に当たる隊員の皆さんにとっても何よりの支えになると思います。
私たち隊友会は、自衛隊のOBが、陸・海・空を問わず、階級の別なく、等しく集う公益社団法人で、中国五県には約七千名もの会員がおります。
日頃から、第二の人生を過ごす地域ごとに集まって活動をしていますが、中でも、自衛隊の真摯を地域の方たちに伝えること、地域の防災活動等に協力すること、そして現職の皆さんの活動を側面から支援することを大切な役目として、今後も地道に活動を続けたいと思っております。
年頭にあたり、この一年が、皆様にとって実り多き年でありますよう心から祈念し、来年こそはコロナに触れなくて済むことを願い、ご挨拶といたします。
新年のご挨拶 公益社団法人自衛隊家族会中国地域協議会会長
公益社団法人自衛隊家族会中国地域協議会会長
広島県自衛隊家族会会長
福谷薫 氏
第十三旅団の隊員の皆様、明けましておめでとうございます。
穏やかに令和四年の新春を迎えられた事と思います。
昨年は、コロナ禍に始まりコロナ禍に終わった極めて異例な一年でした。コロナは、我が国はもとより全世界に甚大なる被害をもたらしました。多くの人命が失われると共に、深刻な経済の縮小・停滞が発生しました。このパンデミックを回避し、被害を最小限に抑える為、国を挙げてワクチン接種を始めとするあらゆる方策が実施され、私達の行動もかなりの制約を受ける事となりました。
こうした厳しい状況の中ではありましたが、隊員皆様は、創意と工夫そして実行力を持ってこの難局に当たられ、「国の平和と独立」はもとより、災害派遣や海外での活動等にいささかの支障をもたらすことなく態勢を維持し任務を遂行されました。改めて隊員皆様に敬意を表する次第です。
「自衛隊家族会」は、「隊員に最も身近な存在である事に誇りを持ち、力を合わせて自衛隊を支える」とのスローガンの下、微力ではありますが家族支援や隊員激励等の活動に汗を流しています。こうした活動は、隊員皆様との直接の触れ合いが原点となっています。残念ながら、コロナ禍の影響により、一昨年から自衛隊の各種行事や部隊訪問等の機会も減少し、隊員皆様の元気な様子に接する事も少なくなりました。また、新入隊員激励会も中止の止むなきに至っています。誠に残念な限りです。昨年後半にはその猛威も多少弱まった感があるとは言え、新たな変異株の報道や第六波の予測も流れています。一刻も早い収束を願うところですが、今少し時間を要とすることになるのでしょう。
令和四年の新春に当たり、中国五県の「自衛隊家族会」は、コロナとの長期戦を覚悟しつつ、「やれるところを、きっちりとやろう」との決意で本年の活動に当たります。
隊員皆様は、「百万一心」のスローガンの下、厳しい環境ではありますが、国の「最後の砦」として弛まぬ努力を続けられる事でしょう。頑張って下さい。
第十三旅団の隊員皆様にとりまして本年が更なる飛躍の年となりますように祈念申し上げますと共に、中国五県の「自衛隊家族会」に対しまして、変わらぬご指導・ご鞭撻をお願い申し上げ、新年のご挨拶と致します。
新年の挨拶 第13旅団最先任上級曹長
第13旅団最先任上級曹長
准陸尉
祇園龍司
皆様、明けましておめでとうございます。
輝かしい新年を迎えられたことと心からお慶び申し上げます。
最先任上級曹長に上番し、約1年が経とうとしており、この1年は、あっという間であり、かつ充実した日々でした。
昨年は、第13旅団として大きな事故もなく、部隊・隊員が無事、任務を完遂できましたことをここに報告させていただきます。これも日頃の厳しい訓練や各隊員が使命感を持つことはもちろん、隊員を影で支えるご家族のご理解とご協力の賜物であると思っております。これからも部隊と留守家族が連携を密にして、隊員が安心して任務に邁進できますよう、一層のご理解・ご協力をお願いします。
また、我々准曹士においては、変革の加速、実力の進化を図っている最中であり、信頼の増進をさらに推進させるには、ここで、今一度意識して脇を締め直し、進化の礎となる足元を固める必要があります。国を守る最後の砦として日日心身を鍛え、物心両面の準備を整え、旅団長統率方針である「任務の完遂」「部隊・隊員の安全確保」に応えられるように本年も「百万一心」を合言葉に一丸となって互いに努力していきましょう。
新型コロナウイルス感染症による影響は依然として厳しい状況ではありますが、どんな環境におかれても我々第13旅団の准曹士は更に団結し心を一つにして邁進することを誓います。
本年も旅団への更なるご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに本年が皆様にとって幸多き年になりますことをご祈念申し上げ新年の挨拶とさせていただきます。
百万一心
各部隊 年賀状