友人との縁から自衛隊に音楽隊があることを知る。
──自衛官になったきっかけは何ですか?
完全に『縁(えん)』の一言に尽きると思います。
音楽の短期大学を卒業後、専門楽器(ユーフォニアム)のコンクールを受けるために上京をしました。その際に自衛官だった友人からの情報で中央音楽隊(朝霞駐屯地)のオーディションを知り、応募することとなりました。
多くの女性自衛官が多方面で活躍している現在。
自衛隊=男性ばかりの組織というイメージは確実に変わってきている。
──入隊当時と比べて、自衛隊が変わったなと感じることはありますか?
私が入隊した頃はまだまだ女性自衛官が少なく、とても注目されるような状況でした。
現在は、音楽隊の半分が女性です。しかも素晴らしい実力を備えて入隊してきます。
心身ともに強い女性自衛官が増えて大変心強いです。
自衛官という仕事に向き合ってきたからこそ得られた経験。
本気でぶつかり合えたかけがえのない仲間たち。
──長年働いたからこそ感じる、自衛官というお仕事の魅力を聞かせてください。
若い頃、生意気だった私に先輩や同期が、身内のように接してくれました。
同じ目標、高い志を持つ者同士でぶつかり合いもありましたが、今ではその経験が大いに活かされています。
これは音楽隊だけではなく自衛隊の、どの職種にも同じことがいえると思います。
「人との関わり合いは、何よりも充実した日々を送ることができる」と歳を重ねるごとに感じます。周りに親身になってくれる仲間がいること。それが最大の魅力です。
実務だと、一番長く勤務した中央音楽隊では、国賓公賓に対する特別儀仗をはじめ国際的なスポーツイベントや海外での演奏など、とても緊張する場面での演奏が多くあるため、すべてが刺激的で魅力に感じています。
──応募を検討している方にメッセージをお願いします。
有事の際、その現場に駆け付ける自衛官はとても大変に思うかも知れません。
『守る』ということが私たちの任務ですが、何といっても仲間達から守られていることも感じることができる温かい職業だと思います。
私が長年勤めてこられたのも人との出会いと信頼関係によるものです。
私自身は自衛官であり音楽隊員であることは最高のポジションだったと心から思っています。もしも生まれ変わることがあっても、女性自衛官として今以上の最高のポジションを狙います!