警察官の道を諦め、自衛官の道へ
──第一志望は警察官だったそうですね。
はい。ただ、結果は残念ながら…という状況だったので、併願していた自衛隊に「とりあえず」という感じで、一般曹候補生として陸上自衛隊に入隊しました。
──入隊して1年経ってみて、入隊前の「自衛官に対するイメージ」と、今の違いをお聞かせください。
入隊前は、「毎日訓練をしていて辛そう」「上下関係が厳しそう」だなと思っていました。入隊してみて感じたのは、辛いことばかりではないな、ということです。
もちろん、日々の訓練は辛い時もあるのが現実です。でも、終わった後の達成感や充実感は、なかなか味わえないものだと思います。また、先輩方は優しくて積極的にコミュニケーションを取ってくださるので、上下関係の厳しさに対する不安も払拭されました。
あと、入隊してから気づいたのは、日常生活に必要な「食」「住」が支給されることと、意外と長期休暇が取れるというところですね。自分のために使えるお金に余裕ができるし、民間で働いている同級生よりも長い休みが取れるんです。ワークライフバランスという意味では良い点ではないでしょうか。
苦手の克服、成長の手応え
──入隊前のご自身と今のご自身とで、成長を感じる点を教えてください。
入隊前はいわゆる「あがり症」で、人前で話すことが苦手でした。それが、自衛隊の教育訓練期間や部隊に配属されてからの活動の中で、多くの方と関わる場面があるため、自然と改善されてゆき、克服できました。
あとは、体力がなく規則正しい生活も苦手でしたが、段階的な自衛隊の教育訓練で、いつの間にか身についていました(笑)。
長距離走や、早寝早起きが苦手だった私ですが、今ではそれらも問題なく行えます。
──周りの方々からも、ご自身の変化についてお話しはありましたか?
はい。元々私は色白だったんですが、屋外での訓練のおかげか褐色の肌になり、筋肉がついて体重も増えました。そういう意味では、まず見た目が逞しくなったと思うんです。
そういった経験を通して外見の変化が起きていることを、家族や友人からも「顔つきが変わった。頼もしくなった」と言われます。
ちなみに、入隊前は家族に頼る場面も多く体力も無かったので、家族や友人だけでなく先生からも、「本当に自衛官としてやっていけるのか?」と心配される有様でした。
自衛官として気づいたこと
──働くうえで、ご自身が大切にしていることを教えてください。
普段から上司・同僚・後輩との、意思の疎通(コミュニケーション)を大切に勤務しております。自衛隊の仕事は、一人で完結することが少なく、チームワーク(団結力)が大事だと考えています。
──現在の、夢や目標をお聞きしてもいいですか?
陸曹になることです。
高校生の頃は警察官になるという夢がありましたが、自衛官として勤務してみて、日本という国を守り、国民を守るこの仕事に誇りをもつようになりました。
今後は、自分ができることの幅を広げるためにも、一日でも早く陸曹になろうと一生懸命勤務しています。
──入隊前、高校三年生の頃の自分に、メッセージを伝えるとしたら何と言いますか?
警察官の試験に落ちて、イヤイヤ自衛隊に入隊したと思うけど、自衛隊は思ったよりいいところだぞ。
苦楽を共にした大切な仲間にも出会えて、長期休みも取れるし、ホントに充実した日々を送れる。
大丈夫だから、迷わず自衛隊に来いよ!!