最初の配属について教えてください。
一般曹候補生の教育機関を卒業後(※陸自:前後期約6ヶ月/海自・空自:基礎過程4ヶ月)、最初の配属はそれぞれの職種に合わせて任地が決まります。
私の初任地は青森県の車力分屯基地というところで、高射操作員という仕事をしていました。高射操作員とは、高射機材を使って敵国のミサイルを迎撃する任務を遂行する部隊です。
日本では実弾のミサイルが打てないので、アメリカへ行って米軍との共同訓練という形で、実弾射撃訓練を行いました。
先輩が、管制機材で発射ボタンを押すのを隣で見ていて、その瞬間はとても緊張しました。
現在の任務について聞かせてください。
自分で希望して、空中輸送員という仕事に就きました。
人員輸送や貨物輸送、空挺隊員の支援、物量投下訓練などを行います。
私は今、C-1輸送機というものに乗っています。
他の基地に運ぶ物や他の基地に行きたい人がいれば、その所要に応じて、航空自衛隊の基地間を運航するのが仕事です。
物量投下とは、空中から落として物資を届ける方法です。
扉ギリギリまで行って作業するので怖いと感じることもあります。
入隊前と入隊後で感じる違いはありますか?
自衛隊に入る前は、みんな筋肉モリモリで怖い人たちばかりなのかなというイメージだったんですが、入隊してみたらそんなことはなくて。
みんな優しくて面白い人たちがたくさんいて、その中で勤務できて今とても楽しいです。
普段の訓練や任務を着実にこなすことが、結果として人を守ることや国を守ることにつながると思って勤務しています。
一般曹候補生で入ると三曹には確実に昇任できますし、その後のキャリアアップもしやすいと思いますので、自衛隊でずっと勤務を続けたいという方は、一般曹候補生で入隊することをお勧めします。