外科手術を必要とする消化器・乳腺・甲状腺疾患を取り扱っています。
代表的な疾患は急性虫垂炎・鼠径ヘルニア・肛門疾患・胆嚢結石症ですが、胃癌・大腸癌・食道癌・肝臓癌・胆道癌・膵癌・乳癌・甲状腺癌などの悪性疾患の診療を行っています。
悪性疾患に対しては手術治療だけではなく、化学療法・内視鏡治療・カテーテル治療・放射線治療・緩和治療を他科と連携しながら行うことで、患者さんの病状や要望に応じたきめ細やかな対応をしているのが当科の特徴です。
また、創が小さく侵襲の少ない内視鏡下手術を積極的に導入しており、胆嚢切除術・虫垂切除術・ヘルニア修復術を腹腔鏡下で行っています。
大腸癌・胃癌・食道癌・肝臓癌に対しても、根治性と安全性を損なわない範囲で内視鏡下手術を行い、体壁の破壊が少ない低侵襲な治療を目指しています。
年々内視鏡下手術の件数が増えており、昨年度は約60%の手術を内視鏡下で行いました。
また、消化器疾患の中には緊急手術が必要な場合がありますが、24時間対応できるように、夜間・休日にもスタッフが待機しています。手術件数全体の約25%が緊急手術です
・ 急性虫垂炎
・ 鼠径ヘルニア
・ 肛門疾患
・ 胆嚢結石症
・ 胃癌・大腸癌・食道癌・肝臓癌・胆道癌・膵癌・乳癌・甲状腺癌などの悪性疾患
当科には約10名のスタッフが在籍しており、隣接する国家公務員共済組合連合会三宿病院の外科診療も同じスタッフが行っています。経験豊富な外科専門医によるチーム医療を行い、質の高い治療を提供します。
また、自衛隊中央病院の診療だけでなく、自衛隊医官として、他の自衛隊病院の外科診療、自衛隊内の医務室や長期航海をする艦艇の医務室等での診療、官邸医療支援、国際緊急援助活動等の国際平和協力活動、災害派遣活動などに従事します。
常勤医師
非常勤医師
(1)防衛医科大学校外科学講座との連携
当科は埼玉県所沢市にある防衛医科大学校外科学講座と密接な連携を取っており、当科スタッフによる学生への教育、防衛医大スタッフによる当院での専門性の高い診療、治療依頼のための患者さんの紹介・被紹介を行っています。
また、2017年3月から直腸癌の集学的治療に関する共同研究「下部直腸癌および肛門管癌に対するイリノテカン+S-1併用術前放射線療法の治療効果予測に基づいた治療患者選定と効果の検証」を行っています。
(2)臨床研究
2020年11月から臨床研究「術後開放創に対する陰圧閉鎖療法の検証」を行っています。