防衛庁技術指南 2023

将来にわたり、技術で我が国を守りぬくために

*装飾なしのプレーンテキスト版はこちらに掲示しております。

PURPOSE 策定の趣旨

防衛技術指針2023 は、「国家安全保障戦略」、「国家防衛戦略」及び「防衛力整備計画」の策定を受け、「防衛技術基盤の強化」の方針を具体化するものであり、各種の取組を省として一体的かつ強力に推進する際の指針となるものである。また、防衛省における防衛技術基盤の強化の方針を省外にも発信することで、企業等の予見可能性を高めるとともに、防衛技術基盤の強化についての共通認識を醸成し、技術的な連携を強力に進める基盤の構築を目指す。

目指す将来像

防衛省・自衛隊は、自分の国を自分で守り抜ける防衛力を持つことが必要であり、それを技術的に支えることが、防衛技術基盤の強化の目的である。このため、本指針が目指す将来像は、「将来にわたり、技術で我が国を守り抜くこと」とする。

目指す将来像を実現するアプローチとして2つの柱を設定する

第1の柱 我が国を守り抜くために
必要な機能・装備の早期創製

将来の戦い方に直結する、我が国を守り抜くために必要な機能・装備を迅速に創製し、5年以内、又はおおむね10年以内の早期装備化を実現していく。

第2の柱 技術的優越の確保と
先進的な能力の実現

10年以上先も見据え、官民の連携の下で、我が国が持つ科学技術・イノベーション力を結集して、様々な技術を機能・装備として実用化し、将来にわたり我が国を守り抜くための機能・能力という新たな価値を創出することで、我が国の防衛に変革をもたらす防衛イノベーションを実現し、将来にわたって我が国の技術的優越を確保し、他国に先駆け先進的な能力を実現する。

MEANS 目指すべき将来像を実現するための手法

第1の柱、第2の柱を実現していくためには、防衛省・自衛隊が必要とする機能・装備を「創る」こと、戦略的な視点で技術を「育てる」こと、様々な科学技術について「知る」ことが必要である。これらの取組を、防衛省内のみならず、関係府省庁、研究機関、企業、大学等と共に、技術の保全を意識しつつ、シナジーを生み出しながら、無理なく持続的、自律的に連携し、共に成長を続けられる環境と仕組みを構築していく。

TECHNOLOGY 重要技術分野

将来にわたり、我が国を守り抜く上で重要な技術分野(以下「重要技術分野」という。)を具体化する。この重要技術分野には、 10年以上先も見据え、将来にわたって技術的優越を確保し、他国に先駆けて先進的な能力を実現するために、防衛省の自己投資で獲得すべき技術分野と、官民で連携して獲得していく技術分野の両方が含まれる。

詳しくはこちら