坂井貴祐氏インタビュー
ブリリアント・スカイ ― 碧き空は永遠に輝く
西部航空音楽隊委嘱作品
第56回定期演奏会
(※新型コロナウイルスの影響により中止)
のために委嘱作品を作曲してくださった坂井貴祐さんにお話を伺いました。
※本インタビューは定期演奏会に向けた訓練時に実施したものです。
--どの様なイメージで作曲をされましたか?
坂井貴祐
お客さんが聴いて「おっ!!」と思うような、演奏会のオープニングに相応しい「キラキラ、華やか、わくわく」感じてもらえる様なイメージをして作曲しました。航空機(特に戦闘機)が蒼い空を勇壮に飛んでいるイメージです。作曲にあたっては航空自衛隊のホームページなどで航空機の写真を見たりもしました。
--「ブリリアント・スカイ ― 碧き空は永遠に輝く」というタイトルにはどんな意味が込められていますか?
坂井貴祐
航空自衛隊の方が空を護ってくださっているから、輝かしい空があるということをタイトルに込めました。
--西部航空音楽隊の演奏を聴いてみていかがでしたか?
坂井貴祐
とても素晴らしかったです!!!
--西部航空方面隊司令部支援飛行隊へ見学にも行かれましたがいかがでしたか?
坂井貴祐
すごく良かったです。航空機のことや、航空自衛隊の活動について知ることができました。あんなに間近で練習機(T-4)とヘリ(CH-47J)を見ることができたり、
まさかコクピットにまで座れるとは思いませんでした。
-- 実際にパイロットや隊員に接してみていかがでしたか?
坂井貴祐
元々航空自衛隊にはいいイメージを持っていましたが、 みなさん親切、フレンドリーな親しみやすい方ばかりで更に良い印象になりました。任務に励む隊員の皆さんや航空機を間近で見られて新しい曲のイメージなども湧きそうです。
--最後に一言お願いします
坂井貴祐
素敵な演奏に仕上がっていると思いますので、是非お聴き下さい。
※定期演奏会中止決定後にコメントを頂きました。
坂井貴祐
定期演奏会が中止になってしまい残念ですが、動画で演奏して頂けるということで楽しみにしています。また(情勢が落ち着いたら)他の機会で演奏して頂いて、皆さんに聴いて頂けることを楽しみにしています!
〜坂井貴祐氏による楽曲解説〜
航空自衛隊西部航空音楽隊の委嘱により2020年1月に作曲。
航空自衛隊の方々が空を守ってくださる限り、美しい空は永遠に輝き続ける――。その思いをタイトルに込めました。
曲は、疾走感のあるファンファーレに始まり、空から見える風景、空の美しさを表現した部分などを織り込みながら進みます。同時にこの曲は「演奏会のオープニングのための作品」として作曲されているので、演奏会への期待感・ワクワク感を高められるような曲想となるようにも心がけています。
ジェット機が駆け抜けるような疾走感、迫力、空のきらめき…。そういったものを感じていただけたら幸いです。
坂井貴祐
1977年6月10日、北海道生まれ。
北海道中標津高等学校を卒業後、尚美学園短期大学(現・尚美学園大学)音楽学科作曲専攻を経て東京ミュージック&メディアアーツ尚美 音楽芸術表現コース(現・尚美ミュージックカレッジ
音楽総合アカデミー学科3・4年次)を卒業。
卒業後は大村哲弥氏のもとで約2年間研鑽を積む。これまでに作曲を松下功、大村哲弥、延原祐の各氏に師事。
2000年、「セレモニアル・マーチ」が日本吹奏楽指導者協会(JBA)「下谷賞」(最高賞)を受賞。 同作品は2005・2006年度の中部日本吹奏楽コンクール課題曲にも選定された。2015年開催の第70回国民体育大会「紀の国わかやま国体」および2019年開催の第32回全国健康福祉祭「ねんりんピック紀の国わかやま」では式典音楽(入場行進曲)を全曲担当。作編曲作品の多くは、ブレーンミュージック、フォスターミュージック、CAFUA、ウィンズスコア、ウインドアート出版、デハスケ、ロケットミュージック等から、出版
またはレンタルされている。21世紀の吹奏楽“響宴”実行委員。陸上自衛隊、航空自衛隊各音楽隊からの委嘱による作品も多数あり、自衛隊との関わりも深い。