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高畑山の麓に広がる田園は、晴天が続き、今年もすくすくと稲穂が育っています。きれいな新緑の稲穂も癒されますね。宮崎県もそろそろ梅雨を迎え、高畑山分屯基地にも紫陽花が咲いてくるころです。
突然ですが、みなさんへ私の東日本大震災における災害派遣の経験から、ひとつ教訓をお伝えします。被災地では、発災から10日間ほどで町役場の玄関広場にNTTが仮設の公衆電話を設置しました。避難して助かった方の多くに、携帯電話を紛失しているか、又は充電が無くなっているかして、公衆電話の利用者がたくさんいました。さて、みなさんは、大切なパートナーや家族の連絡先を覚えていますか。携帯電話のメモリーにしか登録されていないなんてことはありませんか。財布にメモした紙で持ってみたり、記憶しておくことが大事ですね。
我々は、災害対処能力強化のために訓練するとともに地域の皆様と防災訓練に参加し、自治体、消防、警察、医療などの関係機関と積極的に連携強化のための訓練や協議を行ってきました。
今年は、昭和南海地震発生から80年、東日本大震災発生から15年、熊本地震発生から10年の節目にあたり、記憶に新しい能登半島地震発生からは2年が経ちました。
我々は、南海トラフ地震を想定し、災害対処における具体的な行動について、更に連携できるように訓練を進めます。その時に備えて、今できる準備を追求し、地域の安心、安全に貢献したいと思います。
他方、国際社会では、長引くウクライナにおける紛争、中東地域における不安定な情勢、中国、ロシアの軍用機による我が国周辺での航空活動の活発化、北朝鮮の度重なるミサイル発射、核開発と防衛上の安全保障環境は複雑で深刻化しています。昨年末には初めて、中露の軍用機が日向灘沖を通過して四国まで進出する事案もありました。
高畑山分屯基地は、九州地区で唯一太平洋側に位置するレーダーサイトであり、最新のFPS-7を装備した緊要な基地と認識しています。
高畑山分屯基地は、24時間365日レーダーサイトを運用する緊張感ある勤務環境にあっても、ワークライフバランス、業務の効率化、勤務環境の整備を推進しつつ、笑顔で地域の皆様と交流できるように、伝統や歴史を大事にしつつ、新しきものへの挑戦と古きものの再生、整備をしていきたいと思います。
私自身、令和5年10月に着任し、3年目を迎えました。
今年は午年、年男になります。縁起を担ぎつつ、串間市の名所都井岬でこの土地を守り続けている御崎馬(みさきうま)のように逞しく力強く、任務に邁進したいと思います。また、何事もうまくいくように、皆様のご健勝を祈念申し上げます。
令和8年、高畑山分屯基地は、創設69周年を迎えます。
地元串間市の皆さまをはじめ、多くの方々に支えていただき、ご理解いただくことで、隊員一同元気に任務に邁進しております。
今年の活動テーマは「準備8割、実行2割」とし、来年の当基地70周年記念や宮崎県国スポ・障スポ支援、また、災害対処の備えや基地施設の大規模工事に向けて、昨年からも進めてきたものを更に躍進させるため、そして、普段からの心構えとして、準備に対し持てる力の8割を注いで、それぞれを成功へ導くようにしたいと思います。
ご理解ご協力どうぞよろしくお願いいたします。