宇宙作戦団の豆知識 Vol. 2

宇宙作戦団は、どのように人工衛星を守っているの?

宇宙空間を「見える化」し、衛星の安全を守る

宇宙作戦団と聞いて、皆さんはどのような活動をしていると想像されますか?
宇宙を舞台に活躍するカッコイイ部隊-SF映画のような世界を思い浮かべる方もいるかもしれません。

しかし、私たちが日々取り組んでいるのは、もっと現実的で、そしてとても重要な任務です。

レーダーや光学望遠鏡などのセンサーを用いて、宇宙空間で起きている様々な出来事(隕石とかじゃないよ!)を、継続的に観測・分析しています。
それは、宇宙を安全に利用し続けるための「基盤」を確立するための業務です。

宇宙状況把握(SSA)とは?

その「基盤」を維持する任務の中心となるのが、「宇宙状況把握(SSA:Space Situational Awareness)」です。

宇宙状況把握とは、人工衛星や宇宙ごみ(デブリ)の位置や周回軌道を継続的に把握することです。いわば、宇宙空間全体を見渡す「宇宙のモニタリング」です。

現在、低軌道と呼ばれる地球の最も近い軌道には約29,000個以上の宇宙物体が存在しています。それらは秒速約7~8kmという非常に速いスピードで地球を周回しています。

わずか100g程度の小さな宇宙ごみでも、その速さで衝突すると人工衛星に深刻な損傷や機能停止をもたらす可能性があります。

近年では、“メガコンステレーション”と呼ばれる大規模な衛星群も低軌道に構築され、宇宙空間の過密化が進んでいます。
だからこそ、宇宙物体の位置や軌道を正確に把握することが、人工衛星の安全を守る「基盤」なのです。

境界線のない宇宙空間の「見える化」に必要なこと

日本の空には「領空」があります。しかし地球を360度取り囲む宇宙空間には境界線の概念がありません。日本の衛星も地球の裏側に回ると宇宙作戦団のセンサーでは見えなくなってしまいます。そのため、宇宙作戦団は同盟国・同志国と連携するとともに、民間会社のデータ等も利用して世界各地のセンサー情報を集めることで、全球的な宇宙空間の「見える化」を可能にしています。

日本のセンサーだけでなく、各国の観測データを分析することで宇宙作戦団は宇宙空間の状況をより正確に把握し、人工衛星の安全運用を支えています。

宇宙状況把握イメージ図
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