隊員のお仕事紹介
2024.04.18
宇宙作戦団 第1宇宙作戦隊長
宇宙に転換する前の兵器管制※と宇宙特技職の違いについて教えていただけますか?
兵器管制は、戦闘機部隊、ミサイル部隊等と協力しながら、刻々と変化する状況を判断し、瞬時に決断する事が非常に重要な特技職でした。
一方で宇宙は、宇宙物体を観測し、衛星同士の接近や衝突を回避するための分析を実施するために、緻密な計画と正確な実行が重要な特技職だと考えています。
※兵器管制-日本の領空を常時監視し、接近または侵入してくる航空機等を早期に発見、識別し、必要に応じて戦闘機などの誘導を行う特技。
第1宇宙作戦隊は令和5年3月からSSA(宇宙状況把握)任務を開始しましたが、やりがいや難しさを教えていただけますか?
難しさについて、SSAにおける主たる対象は、人工衛星またはスペースデブリであり、これらの物体の観測は日照時間、天候等の天象、気象の影響を受け、計画通りに進まないことも多く、緻密な計画が必要な点です。
やりがいは、様々な宇宙物体同士の接近や、大気圏への再突入等の特異な事象が起こった際に、事前の周到な準備により、それらの事態を問題なく対応できたときに、達成感とやりがいを感じます。
また、JAXAをはじめとする関係機関や民間企業、そして同盟国・同志国宇宙部隊との協力により、我が国の宇宙空間の安定的利用に貢献していることにも、大きなやりがいを感じています。
第1宇宙作戦隊の隊員はSSA運用システムを運用し、わが国の衛星とデブリとの接近解析やシミュレータを用いての軌道解析を業務としていますが、今後どのような人材が必要ですか?
軌道力学や、電磁力学に知見のある人も必要ですが、一番重要なことは、宇宙に興味を持っていることです。
ルールや規範が未だ十分に整備されていない宇宙領域において、我が国の宇宙利用を守っていくためには、未知の世界に飛び込む勇気と、だれも考えたことのないような手段や方法を見つけるための創造力を持った人が必要です。最後のフロンティアである「宇宙」に興味を持っている人と一緒に仕事がしたいと思っています。
宇宙作戦団はこれからSDA衛星を運用する部隊の新編など、まだまだ任務が拡大していきますが、第1宇宙作戦隊の任務も変わっていくのでしょうか?
1戦隊の任務はこれまでも、これからもSSAが主たる任務となると思います。それは、自衛隊が実施する宇宙における任務はすべてSSAの上に成り立っているからです。
1戦隊なくして宇宙の任務は遂行できず、宇宙の能力なくして、陸海空の効果的な作戦は成り立ちません。これからも1戦隊は宇宙の任務の根底であるSSAを担う部隊の役割を継続すると考えています。
最後に、航空自衛隊、宇宙作戦団をめざす方にメッセージをお願いします!
もし、星空を一度でも見上げたことがあるならば、あなたはもう我々の仲間です。あなたの未知への探求心と創造力を我々は求めています。ぜひ一緒に働きましょう!





