春陽の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
奈良基地は、新年度がはじまり、約360名の幹部候補生が入校しました。今年度も幹部候補生を将来の航空自衛隊の中核を担うことのできる「人財」へと育成するため、本校の全隊員が一丸となって学生教育に尽力する所存です。
幹部候補生教育については、新年度に先立ち、幹部候補生学校としての伝統を継承しつつも現下の我が国を取り巻く安全保障環境や社会情勢など時代の変化を踏まえ、将来に亘って通じる「幹部としての素地」を涵養するために必要な教育要領や教育内容の見直しに係る検討を学校全体で進めて参りました。今後は、変化や失敗を恐れずこれを実践し、将来を見据え真に必要な幹部候補生教育へと進化(深化)させたいと考えています。
また、隊員や学生が勤務や就学により集中して励むことのできる環境構築を目指し、生活環境・勤務環境の改善に昨年度から積極的に取り組んで参りました。引き続き、隊員一人ひとりが働きがいを感じ、士気高く任務を全うできるための環境の改善に取り組んで参ります。
さて、今年度においても基地行事として、奈良基地や幹部候補生学校の活動を地域の皆様に広くご理解いただくため、5月下旬に奈良基地祭を、9月上旬には平城山納涼会を開催予定です。細部については、決定次第、SNS等で皆様にお知らせいたしますので、多くの来場者にお越し頂ければ幸いです。
本年度も奈良基地に与えられた任務の重要性を自覚するとともに、国民の皆様の信頼にお応えできるよう、着実に任務を遂行していく所存でありますので、引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和7年4月吉日
奈良基地司令 空将補 岡本 秀史