奈良基地ホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。暑さが厳しい毎日ですが、皆様変わらずお健やかにお過ごしのことと存じます。
新年度から約4か月が経ち、課程学生たちは基幹隊員の熱意ある指導の下、本校の教育理念である「自ら考え、判断し、行動する航空自衛隊幹部」となるべく、各種訓練に果敢に取り組み、入校当初から大きく成長しました。既に約60名の学生は必要な課程等を修了し全国各地で国防の一翼を担っています。
さて、奈良基地では、地域の皆様と交流を深める行事として、6月には奈良基地祭、7月には平城山納涼会を実施いたしました。奈良基地祭には過去最多となる約8000人がご来場され、幹部候補生による観閲式、基幹隊員による警備訓練展示、F-15戦闘機等による飛行展示などをご覧頂きました。また、自衛隊奈良地方協力本部の企画により、フジトランスポート株式会社のご協力を得て実現したラッピングトラックのお披露目式も行いました。ラッピングトラックの側面には、幹部候補生や航空自衛隊の装備品が描かれ、全国各地を走行することで多くの皆様にご覧頂けることと期待しています。
7月の平城山納涼会では、奈良基地祭を超える約8500人がご来場され、音楽演奏、ダンス、盆踊りや打ち上げ花火などの夏のイベントを楽しんで頂きました。特に、奈良育英高校ストリートダンス部、奈良育英高校吹奏楽部及び奈良市立一条高校附属中学校ダンス部生徒の皆様の暑さに負けない演奏や演技は会場を大いに盛り上げていました。
幹部候補生の課程教育においては、5月に奈良県十津川村において徒歩行進訓練を初めて実施しました。沿道では、地域の皆様からの温かいご声援を頂き、幹部候補生にとっては国民の負託という期待と責任を肌で感じることができる貴重な機会となりました。さらに、7月には福井県高浜町において5年ぶりとなる水泳現地訓練を行いました。地域の皆様のご理解や関係機関のご協力により、幹部候補生に素晴らしい訓練環境を提供することができ、大変有意義な訓練となりました。
このように奈良基地祭や平城山納涼会をご盛況のうちに終えることができたこと、また、課程学生の訓練を円滑に運営できたことは、皆様のご支援、ご協力の賜物であり、基地を代表して感謝を申し上げます。
引き続き、奈良基地及び幹部候補生学校へのご理解、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
令和6年8月吉日
奈良基地司令 空将補 岡本 秀史