皆様、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
昨年は岐阜基地にとりまして、業務を順調に進めることができるとともに、納涼祭や航空祭等の行事を通じて沢山の方々との繋がりを深められた年であったと考えております。
無事に新年を迎えられたのも、皆様の御理解と御支援の賜物でありまして、深く感謝を申し上げます。
昨年と比べると今年は穏やかな新年で、無事で穏やかな生活を送ることができることが何よりも有難く感じた元旦だったと思います。
しかしながら、国際情勢に目を向けますと、ロシアによるウクライナへの侵攻は、今年で3年を迎えようとしています。
冷戦後は、大規模な武力衝突、消耗戦争の時代は終わりを迎えたという楽観論がありました。しかしウクライナで起こっている現実は全く違います。
そこで起きているのは、まさに暴力のエスカレーションと拡大であり、双方が主権の喪失を譲れない中で、終わりなき消耗戦が繰り広げられています。
過酷な状況においても戦争は続けられ、短期化するどころか長期化する。継戦能力をいやがうえにも確保し、精神的・物理的に互いの能力が尽きるまで戦い続ける。そういった現実が見えてきます。
「有事に備える。」と口で言うのは簡単ですが、有事に備えることは、我々の想定を超えうる過酷な課題であり、それを達成することはけっして容易なことではありません。
我々は世界の現実を直視し、我々自身が有事においても持続的に機能するのかという点に真剣に向き合う必要があると思います。
「何とかなる。」ではなく、現在の状態に危機意識を持ち、それを補う努力が着実になされているのかという点を、自らに問いながら本年も業務を進めてまいりたいと思いますし、皆様と協力しながら、至らないところを補いつつ、皆様の頼りになり、粘り強く任務を遂行できる隊員を育成していきたいと考えております。
今年は巳年です。我々も蛇のように知恵深く、粘り強く、そして脱皮を繰り返し、したたかに成長していく年であると考えています。
岐阜基地としましては、地域の皆様と密接に密着し、未来への道筋を見据え、能力を磨き、力をみなぎらせる年にしたいと思います。
ホームページを御覧の皆様の更なる御発展、ご健勝をお祈りいたします。
今年も航空自衛隊岐阜基地をよろしくお願い致します。