部隊活動(第36警戒隊の活動)

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部隊活動(第36警戒隊の活動)

令和4年度


「北海道防衛局長来訪」


 北海道防衛局の石倉局長が3月14日に来訪されました。
 えりもらしい強風が時折吹く晴れ空のもと到着された石倉局長は、えりも町と襟裳分屯基地が良好な関係を構築していることを確認するとともに、長年風雪に耐えてきた施設の状況などについて畑中隊長より説明を受けました。
 その後、隊員が実際に勤務する基地内を実地に確認され、厳しい環境下で勤務する隊員の労に感謝を述べられ、基地を後にされました。


「武道訓練」


 厳しい冬も過ぎ去り、春の訪れを身近に感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。ここ襟裳分屯基地においても、春風とともに、各種訓練が活発となる季節となりました。
 今回は、隊員が行う数々の訓練のうち、銃剣道と徒手格闘について紹介します。 

1 銃剣道

 銃剣道は、聞きなれない方が多いと思いますが、小銃に装着する銃剣での格闘を想定した武道で、国体競技でもあります。この競技は、決められたフィールドの中で、剣道に似た防具をまとい、銃剣を装着した小銃を模した木銃を手に相手を主に刺突することで勝敗を決します。
 銃剣道では、相手に勝つことだけではなく、礼節、闘争心、精神力、団結力を養うことも目的に訓練され、航空自衛隊だけでなく陸上や海上自衛隊においても訓練に取り入れられています。
 襟裳分屯基地では、経験者であるベテラン隊員が若年隊員へ優しく(時に厳しく?)丁寧に、休み時間なども利用してその技術や精神を教え伝えています。
P.S.来たる3月26日、4年ぶりに北海道銃剣道選手権大会が開催されることになり、襟裳分屯基地からも腕試しとして参加を予定しています。日頃の訓練で鍛錬した強風にも耐えうる強靭な身体力と精神力を発揮し、大会で大活躍する隊員たちをご期待ください!
写真は銃剣道の訓練風景です。
蝶のように舞い相手のスキを狙って… 蜂のように鋭く!

2 徒手格闘

 徒手格闘についてもほとんどの方は初めて聞く競技だと思われますが、徒手格闘とは、隊員の不撓不屈(強い意志をもって、どんな苦労や困難にもくじけない様)で、常に積極果敢に行動できるような精神を養成し、他に武器として利用できる物がない場合に徒手によって相手を制する武道であり、航空自衛隊では、警備職の隊員が対人戦闘及び護身に必要な徒手格闘技術を習得するため、日頃から計画的に訓練しています。
 徒手格闘は、全自衛隊合同で大会が行われ、そこでは自衛官最強の称号を争って熱戦が繰り広げられています。この大会は、未経験者はもちろん、空手、ボクシング、柔道など様々な格闘及び武道経験者が出場していますので、「我こそは!」という方は、ぜひその手腕を発揮する場として自衛隊を進路候補の1つに考えてみてはいかがでしょうか?
 …話は少しそれましましたが、襟裳分屯基地は、3月10日に当別分屯基地で行われる技能判定試験を受験するため、2月1日(水)から3月3日(金)までの間、徒手格闘強化訓練を実施し、受験した全隊員が目標級を取得することができました!
写真は徒手格闘の訓練風景です。


「空自准曹士先任及び連合准曹会会長訪問」


 2月28日、空自准曹士先任及び連合准曹会会長が襟裳分屯基地を訪問されました。
 空自先任らは、隊長表敬後、状況報告を受け、襟裳分屯基地の各施設及び内務班等を視察されました。
 また、空士・空曹隊員とじっくり懇談し、えりもの厳しい環境下での勤務や後輩育成に尽力する隊員に感謝の意を表明するとともに激励の言葉を述べられたほか、空自先任ならではの視線や多くの経験談による英知を授けて下さいました。
 このほか、任務遂行、後輩育成などに特に貢献した隊員4名が「活躍隊員」として空自先任から表彰され、記念のメダルが授与されるとともに、今後の更なる活躍を祈念する旨のお言葉をいただきました。
 まっすぐ立っていることもつらい日が時々あるこの基地での勤務において、くじけそうになった時の心の差支えを一ついただいた、貴重な一日となりました。
隊長表敬
施設見学「なんて風だ…」
懇談。様々なお話を丁寧にしていただきました

「航空自衛隊食育の日~地産地消献立~」


 航空自衛隊では「隊員の食に対する意識と関心を高める」ため、「食育の日(しょくいくのひ)」を年4回ほど設定しています。また、航空自衛隊では「地産地消献立」の取り組みも推進しています。
 去る2月吉日、「えり守空あげ」でおなじみの襟裳分屯基地の給養員は、食育の日と地産地消の取り組みを取り合わせ、えりも産の鹿肉やえりも産のふのりを献立に取り入れてふるまってくれました。
 鹿肉は臭みが強く、苦手な人も居るのですが、手間をかけてしっかり下処理をしてくださり、臭みを消して食べやすく調理してくれました。

しかじゃが しかスパゲッティ しかサンドウィッチ

「北部航空警戒管制団司令初度視察」


 襟裳分屯基地は、昨年末に北部航空警戒管制団司令に着任された中澤将補の初度視察を1月30日に受けました。
 えりもにしてはかなりレアな、ほぼ無風かつ澄み切った空が広がる中、団司令は基地に到着し、基地一番?の容姿を誇る立川2曹が旗手として上番、隊長など多くの隊員に出迎えられるとともに、基地の中で群を抜いて教練動作が上手い隊員らによる儀仗を基地一番のラッパ手の生演奏により受けられ、初度視察は始まりました。
 その後、えりも町長を表敬され、これまでの襟裳分屯基地に対する多大なご理解とご協力をいただいたことについて謝辞を述べられたほか、引き続き、ご理解とご協力をいただけるよう、より一層町に貢献していく決意を述べられました。
 基地に戻られ、基地の給養員が調理した食事に舌鼓を打たれ、しばしの休憩の後、基地内の職場環境及び浴場など基地内居住者の生活環境について視察された後、幹部自衛官のみならず基地内居住者とも懇談され、多くの隊員たちの生の声を直接聞くことにより、普段接触できない襟裳分屯基地の隊員たちの状況を掌握されておりました。
 最後に、団司令がこれまで経験され培った様々な教訓等をご教示いただき、いつの間にか降りだした小雪が舞う襟裳分屯基地を後にされました。
 この初度視察において団司令からいただいた数々の激励を胸に、引き続き、任務完遂のためまい進する決意を新たにした。

到着「よろしくお願いします!」 儀仗「風がなくて調子が出ない(汗)」 営内者と懇談「実は…」 講話をいただきました

「海と山の幸フェスティバル」

10月2日に3年ぶりに開催された「海と山の幸フェスティバル」において、襟裳分屯基地秘伝のカレーうどんを、自衛隊協力会の協賛を得て、250食、来場者に提供しました。
混雑を避けるために、10時から引換券を配布しましたが、配布開始後約30分で250食分の引換券がなくなり、引換券を獲得できなかった多くの方々が肩を落とす一方、食べた方々からは「とても美味しい」、「家でも作ってみたいから、レシピ教えて」などのうれしい声を頂くことができ、大盛況のうちに終わりました。

「っらっしゃい!」 「ご安心してお召し上がりください」 「たくさんの方々にご利用いただきました」

電気員のお仕事

航空自衛隊の仕事の一つに電気員という仕事があります。電気員はその名のとおり発電機や照明器具などの電気工作物の維持管理及び運用の保安を24時間365日確保することを目的としています。
具体的な職務内容としては、電路及び受配電設備の維持補修、屋内外における電気工事作業、建物に付帯する照明器具等の維持補修及び電源装置の運転操作及び保守整備となっています。
電気員は少ない人数で上記の職務を効率的に実施するため、作業計画を立案後、ミーティングを実施、作業内容及び安全確認並びに作業効率化等を話し合い、職務を進めています。また、終了後ミーティングでは是正事項を確認し以後の教訓としています。
よく話し合うことでコミュニケーションを多く図ることができ、信頼感、協力心、団結力が深い職場となっています。

「電路及び受配電設備の維持補修」 「屋内外における電気工事作業」 「建物に付帯する照明器具等の維持補修」

防災応急対処訓練


災害時において航空自衛隊は、要請に基づき、捜索、救出、炊き出し、給水支援等を行います。そのため、第36警戒隊では、9月14日から10月3日の間、防災応急対処訓練を実施しました。
期間中、航空機が不時着した際の消火及び救出訓練、部隊と町役場間の通信手段を確保するための通信装置展開訓練、断水時における給水支援訓練、野戦釜を使用した調理訓練、救助活動や急患輸送等にあたるヘリコプターが夜間に離発着する際に使用する離発着支援器材取り扱い訓練、災害派遣資材の取り扱い訓練及び防災教育を実施し、各隊員は高い防災意識と強い責任感をもって、基礎的知識及び技量を向上させました。

「野戦がま」でレーションを加熱
水タンクトレーラーに装備されている手動水くみ上げポンプ…重い

車両整備員のお仕事

航空自衛隊には、「車両整備員」という職種があり、各部隊で保有している車両の点検や整備を、自衛官が実施しています。
航空自衛隊の主力装備品は航空機ですが、実はたくさんの種類の車両も保有しており、一般の乗用車、バス、消防車、救急車の他に、航空機をけん引するタグ、除雪や土木作業に使用する施設器材、200人分の食事が調理できる炊事車、隊員が仮眠をとるためのベッド、シャワー及びトイレが備え付けられている待機車といわれる自衛隊仕様の車両などがあり、一般の車両と同じで点検・整備を行っています。
写真は、襟裳分屯基地で保有している軽トラックの塗装作業の様子です。
このように、車両整備員は、航空自衛隊の任務遂行に欠かすことができない車両を維持する上で欠かすことのできない非常に重要な職種です。

塗装を剥がし
下地を整えて
完成!お仕事いつもありがとう

職業訓練

自衛隊に入隊すると、各種任務を遂行するために必要な資格(国家資格を含む。以下同じ。)を取得することができることは皆さんご承知と思われますが、再就職のために必要となる資格も取得することができることを皆さんご存じでしょうか。
下の写真は、再就職に向け、「宅建(地建物取引士)」の資格を取るために隊員が頑張っているところです。


不測事態対処訓練

襟裳分屯基地は、5月16日(月)から19日(木)までの間、不測事態対処訓練として、傷病者が発生した際の救護訓練や、燃料流出時に伴う対処訓練を実施しました。
隊員は、傷病者の搬送要領や燃料流出時の拡散防止方法等について教育を受け、実地に訓練を行うことにより知識・技量の向上を図りました。

整備作業風景

襟裳分屯基地で保有する通信用アンテナの整備作業について紹介します。
通信用アンテナの整備は非常に高い場所での作業となるため、ヘルメット、安全ベルト等を着用するなど安全管理を徹底したうえで、作業を実施しています。
このように、任務遂行に必要な器材の整備を定期的に実施することにより、日々の任務を確実に遂行しています。

 航空自衛隊「挨拶、掃除、身だしなみ」励行週間

襟裳分屯基地は、4月11日(月)から15日(金)までの間を「挨拶、掃除、身だしなみ」励行週間として各種活動を実施しました。
この週間は、ベーシックマナー(挨拶、掃除、身だしなみなど)を徹底することにより、隊員一人一人の任務遂行に際しての姿勢を整え、職場環境を整備することを契機として、基本的事項を確実に行う習慣を定着させ、服務規律違反防止の基盤強化を図ることを目的としています。
襟裳分屯基地においては、隊長をはじめとする有志隊員による正門前での挨拶運動、各職場の掃除、隊員相互に服装などの身だしなみを確認するなど、自衛隊員としてのベーシックマナーを再徹底することができました。

基地警備要員養成訓練

襟裳分屯基地は、4月4日(月)から11日(月)までの間、基地内において、基地警備要員養成訓練を実施しました。
この訓練は、関連法規等の知識の習得、武器の取り扱い要領の実技をおこない、不測事態対処能力等の向上を目指すものであり、隊員は厳しい訓練を通じて、基地警備能力を向上させました。