航空機動衛生隊

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航空機動衛生隊概要

 航空機動衛生隊は、平成18年10月に新編され、指揮所機能を持つ総括班と実動部隊である機動衛生班から編成されています。

 有事や大規模災害における重症救急患者の長距離患者搬送における機上医療を主任務と していますが、その地域で治療が困難な重症救急患者が発生し遠隔地の医療機関への搬送が必要になった際に、 民間・自治体・警察・消防・海上保安庁などの既存の搬送手段では搬送が不可能である「やむを得ない」場合に 限り、都道府県知事等の災害派遣要請に基づき、依頼元医療機関近傍の飛行場へ進出します。 医療機関又は自治体等の調整した救急車やヘリコプターなどで飛行場まで搬送されてきた患者を申し受け、 C-130H輸送機に搭載された機動衛生ユニットに収容し、地上の集中治療室と同等の高度な医療監視を行いながら、 搬送先の医療機関近傍の飛行場まで航空搬送します。飛行場から搬送先医療機関までは医療機関又は自治体等の 調整した救急車やヘリコプターなどで搬送します。

C-130Hに搭載する機動衛生ユニット 

機動衛生ユニットとは

 機動衛生ユニットは、機内医療環境に関わる様々な諸問題を解決します。その性能として、離着陸時も安全に電子医療機器を使用できる 電磁遮蔽性能、機内騒音を医療行為が可能なレベルまで低減することができる防音性能、医療行為を行うのに適切な照明装置、 そして電子医療機器にとって不可欠な商業用電源などを有しています。基本編成として、1台の機動衛生ユニットに医官(医師)1名、 看護師・救命士2名、管理要員の計4名が搭乗し、患者の搬送にあたります。また、1台の機動衛生ユニットで最大3名の患者を搬送可能です。 機動衛生ユニットはC-130H輸送機及びC-2輸送機に搭載可能です。 搬送が必要な患者数や重症度によって、ベッドのレイアウトを変更することが可能です。通常の災害派遣に基づく重症救急患者の搬送では、 1名の仕様で搬送しますが、大規模災害など大量傷病者が発生した場合には、3名の仕様で搬送します。