平成22年の運用開始以来、都道府県知事等からの災害派遣要請に基づき、これまでに様々な病態の重症救急患者の 長距離患者搬送を行いました。その多くは、心臓・肺などの臓器移植を受ける患者(レシピエント)や高度な手術や 集中治療管理を必要とする先天性心肺疾患の小児患者などです。これらの患者のほとんどが重篤な臓器不全を有しており、 心臓や肺などの不全臓器に対して代替となる人工呼吸器や人工心肺装置(膜型人工肺)などの生命維持装置が装着されています。 このように、搬送中も集中治療を必要とする患者を集中治療室と同等の設備を有した機動衛生ユニットを用い、依頼元医療機関から 治療可能な遠隔地の紹介先医療機関まで、継続した高度な医療監視の下に搬送しています。