航続距離が長く、広い救難可能区域を持った救難ヘリコプターです。
救難ヘリコプターUH-60Jは、米国の救難専用ヘリコプターHH-60Aの航空自衛隊向け改造機。赤外線暗視装置、気象レーダーや精密な慣性航法装置を搭載しているほか、航続距離が長いので救難可能区域も広く、ほぼ防空識別圏内をカバー、遭難者を生存可能時間内に救助できる区域が広がる、などの特徴を持っています。
昭和63年度に3機の調達が開始されました。このうちの5機は空中受油機能が付加され、機体右前方下部にプローブ・アンド・ドローグ式の空中受油装置(プローブ)と、操縦席内に燃料制御パネルが取付けられています。
※新型UH-60J(通称:JⅡ)は、平成27年7月に航空自衛隊に納入され、新たに、グラス・コックピット、ワイヤー・カッター、IRサプレッサー、デュアルホイストが装備されています。
主要諸元
主要スペック
乗員 |
5名 |
全幅 |
(ローター部を含む) 5.43m(16.36m) |
全長 |
(ローター部を含む)15.65m(19.76m) |
全高 |
5.13m |
ローター直径 |
16.36m |
エンジン
搭載数 |
2基 |
名称 |
T700IHI-401C |
連続最大出力 |
1,662SHP/基 |
型式 |
ターボシャフト・エンジン |
性能
全備重量 |
約10.0t |
最大速度 |
143kt(約265km/h) |
巡航速度 |
127kt(約235km/h) |
実用上限限度 |
13,500ft(約4,000M) |
航続距離 |
約1,295km |