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基本任務

1 航空医学、心理学及び航空事故防止に関する各種調査研究並びに航空医学及び心理学上の実用試験を行う。
2 航空事故調査及び報告等に関する訓令に基づき設置される航空事故調査委員会の行う航空事故調査に関する現地調査等の支援を行う。
3 飛行安全に関する資料の収集、処理及び配布並びに教育を行う。
4 航空医学適性評価及び航空生理訓練を行う。
5 他自衛隊、防衛装備庁等への航空医学、心理学及び航空事故防止に関する技術協力を行う。 


実用試験等

      

パイロットの心理適性に関する調査研究


飛行要員選抜試験で実施される適性検査の信頼性及び妥当性を向上させるための分析検討を継続的に実施しています。将来的な罷免者数を低減させるため、近年では、新たにコンピュータ検査を開発・導入するなど、受験者の能力をより多角的に捉える試みも行っています。また、罷免者抑制に関して、学生に対する支援策も検討しています。        



           

航空機整備環境に関する調査研究


航空機整備員の列線作業環境について、平成19年度から令和5年度の長期にわたり日米共同研究を実施しました。航空機の排ガスや騒音等の整備環境下における人体への明らかな悪影響はないことを報告するとともに、適切な防護の必要性を提言する等、隊員の健康管理に貢献しています。        





      

救難員用落下傘に関する性能試験


航空機搭乗者用救命装備品の性能改善のため、その評価試験を実施しています。令和5年~6年度には、新たな救難員用落下傘の性能試験を実施しました。試験では、C-2、C-130H及びUH-60Jから総計24回の降下を行い落下傘の性能を評価しました。新しい落下傘は、令和8年頃より運用が開始される見込みです。        



     

航空事故防止


航空事故の未然防止のために、事前対応アプローチに関する研究を行っています。情報の収集方法から、リスクの評価、安全管理活動における活用まで、安全の持続的改善につながる研究を実施しています。        



      

医学適性審査


医学適性審査委員会は、部隊等で勤務する医官が傷病等を有する航空業務従事者(操縦士や航空交通管制官等)の医学的適否判定に苦慮する場合に、部隊等の長からの依頼に基づき、航空業務従事の可否や付与すべき条件等について審査を行っています。