防大タイムズNo.252

2023年12月14日

掲載内容一覧
・令和5年度 第2回 課外講演を実施
・防衛大学校、マンスフィールド研修員を受け入れ
・第29回 現代の安全保障講座が開催

令和5年度 第2回 課外講演を実施

 令和5年11月21日(火)、防衛大学校は熊本県知事の蒲島郁夫氏をお招きし、今年度第2回目の課外講演を実施しました。
 課外講演は、学生の教養を高め、社会一般に関する視野を広めることを目的とされており、これまでも様々な分野の有識者を招聘しています。
 講演では「逆境の中にこそ夢がある」と題し、これまでの人生を振り返りながら経験してこられた数々の挫折から学ばれた「失敗を恐れずにチャレンジする姿勢」や「不可能を可能」につなげるためのご自身の努力など、県知事として4期目を迎える中でこれまで直面してこられた数々のエピソードが語られました。
 学生たちは、将来幹部自衛官として先頭に立つうえで向かい合うであろう、多くの課題に対する姿勢を学ぶとともに、新型コロナウイルスへの対応をはじめ、多くの地震や災害に見舞われてきた熊本県が日頃から自衛隊とは顔の見える関係にあることを改めて知り、講演後は多くの質問が投げかけられました。

防衛大学校、マンスフィールド研修員を受け入れ

 令和5年11月30日(木)、マンスフィールド研修員であるアントニオ・アーノルド空軍大尉が久保学校長へ表敬されました。
 マンスフィールド研修は、親日家で知られた故マイク・マンスフィールド元駐日大使による日米関係における多大な功績にちなんで立ち上げられた研修プログラムであり、日本の行政システムに詳しい米国の若手政府職員を育成するため日本政府内において研修の機会を与えることを目的としており、米国政府関係者の対日理解促進及び当該研修を通じて日米両国間における人的ネットワークの拡充が期待されています。
 防衛大学校には令和5年11月20日(月)から同年11月30日(木)までの間滞在され、授業及び訓練見学のほか、これまでのキャリアの大部分を将来のリーダーの指導に費やしてこられた経験から指導教官及び本科学生との懇談を実施するなど、将来にわたるネットワークを構築されました。

第29回 現代の安全保障講座が開催

令和5年12月12日(火)、ホテルグランドヒル市ヶ谷(東京都新宿区)において、第29回 現代の安全保障講座が開催されました。本講座は防衛の意識高揚を図り防衛基盤の育成強化に寄与する事を目的とした全国防衛協会連合会主催によるものであり、平成6年以来、防衛大学校教授等が講師として登壇しております。
 今年度は、電気情報学群情報工学科より佐藤 浩 准教授が「AIは戦争をどう変えるか?」と題して、近年のAI(人工知能)の急速な発展がその時代における科学技術に大きく依存する戦争というものを今後、どう変えていくのか。そして、人文社会科学群国際関係学科からは佐々木 智弘 教授が「中国・第3期習近平政権1年の評価と今後の展望」と題して、自国において権力基盤を強固なものとした政権の内政及び外交についてそれぞれ講演を行いました。

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