第２５回 国際士官候補生会議（ＩＣＣ）を開催

　令和４年３月２日（水）から３月４日（金）までの３日間、防衛大学校はインド・太平洋地域及び欧州地域の９か国から１９名の士官候補生がオンラインで参加する形で、第２５回国際士官候補生会議（略称は「ＩＣＣ：International Cadet’s Conference」）を開催しました。
　ＩＣＣは諸外国の士官候補生を招へいし国際情勢及び安全保障に関する討議等を行うことで各国と我が国の将来の安全保障につながる相互理解と信頼関係を促進させることを目的として平成１０年より防衛大学校が主催している国際会議ですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置などの影響により様々な行事が中止又は規模縮小となる中で当該会議はその重要性からオンラインで実施することとなりました。
　本年度のテーマは「変化する世界、変わらない信念～To Be Leaders」。討議に先立ち、海上幕僚監部防衛部防衛課能力評価分析室長　北川敬三　１等海佐が「一国を知りたければ、士官学校・士官候補生を見よ」と題して基調講演を実施し、学生は実行委員会を組織し「多国間協働任務において必要とされるリーダーの資質とは何か～HA／DR（人道支援・災害救援）作戦を通し～」、「民軍協力におけるリーダーシップ～現在の国際情勢を踏まえた民軍協力の在り方～」、「リーダーの理想像と各国のリーダーシップ教育」及び「学生隊における伝統の継承～不易流行～」の４つの分科会を立ち上げ各国とのオンライン討議に参加するとともに、直接討議に参加しない学生に対しては副課目により国際情勢認識の深化を図るなど、全ての学生で取り組む会議となりました。
　本会議により、参加した各国士官候補生に対しては防衛大学校の国際交流への取り組みについての理解が得られ、学生にとっても国際感覚の更なる醸成に繋がるなど、双方に良い成果が得られる会議となりました。